予算が少ないにもかかわらず、企画で勝負し大ヒット番組をいくつも作り出してきたテレビ東京。「家、ついて行ってイイですか?」や「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」など、名企画と評される番組は少なくない。「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」に至っては、他局が類似番組を放送するほどだ。
だが、そんな“企画で勝負”のテレ東が、他局の番組をパクったのではないかとささやかれている。
問題の番組は太川陽介と蛭子能収の名コンビが冠となる「太川蛭子の旅バラ」。7月18日の放送「えびつるの村おこし旅」がヤリ玉に挙がっている。
旅バラは毎回、内容が変わるシステムで、「ローカル鉄道寄り道旅」や「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」、「蛭子の倹約旅」などが放送される。今回の村おこし旅は初の企画だ。
これは蛭子能収とつるの剛士が焼き芋カーに乗って地方を訪れ、地元の食材をゲットして料理を作り、勝手に村おこしをするという内容。2人の所持金は0円。蛭子が生産者の似顔絵を描いて、食材と交換してもらわないといけない。
「地の食材を手に入れて料理を作るという点と、勝手に村おこしという切り口がTOKIOの『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)にそっくりだと評判になっています。前者は『0円食堂』に、後者は『ご当地PR課』と『出張DASH村』との類似点が指摘されています。パクったというのは言い過ぎですが、似ている印象は受けますね」(テレビ誌ライター)
名企画を連発したテレ東だが、今は企画がいまひとつと言われている。かつては他局にパクられる側だったが、今ではすっかり逆の立場になってしまったのかもしれない。
「もっとも“食べ物を乞う食堂だ”なんてヤユされる『0円食堂』より、見ていて楽しかったのは事実です。0円食堂は捨てるものをタダでもらうため、必ずしも地元の最高の食材を使えるわけではありません。生産者にしてみれば、『最高の素材を使ってPRしてほしい』という思いがあるといいます。その点、えびつるの村おこし旅はビーツという野菜や高級ニジマスの『ギンヒカリ』をふんだんに使い、おいしそうな料理を作っていました。PRは大成功だと思います」(前出・テレビ誌ライター)
視聴率がいまひとつの「旅バラ」。えびつるの村おこし旅は救世主になってくれるだろうか。