お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、新妻で女優の蒼井優に9月27日公開の映画「宮本から君へ」を観たいと言ったところ、「亮太君にはまだちょっと早いなあ」と言われた──。そんな夫婦の会話を山里がぶっちゃけたのが、9月25日放送のラジオ番組「山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)だった。
同番組でパーソナリティーを務める山里は、映画の前評判がよく、映画評論家の町山智浩氏からも「観たほうがいい」と強力プッシュされたことで大いにその気になり、9月中に観にいくことを打ち明けた。だが、この映画、新婚ホヤホヤの山里の心臓にグサグサ突き刺さる場面続出で、最後まで直視できるかどうか疑問だ。
「15歳未満の入場、鑑賞を禁止する区分の映画で、青少年には目に毒なシーンの連続であることが容易に想像できます。池松壮亮演じるヘタレ会社員宮本と蒼井演じる年上女靖子のラブストーリーですが、当然ラブシーンも多々ある。原作漫画を忠実に再現したシーンもあって、靖子が性的暴行を受けるシーンと宮本がその犯人に喧嘩をふっかけ、ボコボコに叩きのめされる暴行シーンもあるんです」(芸能ライター)
宮本の喧嘩相手真淵を演じた一ノ瀬ワタルは、この役のために22キロ増量、113キロの巨体となりラガーマンらしいマッチョボディーを作り上げた。「撮り終わったら、死んでもいいと覚悟して挑んだ作品」と胸を張るだけあって、半端ない熱量の鬼気迫る怪演を見せている。
「マンションの非常階段での池松との決闘はCGなし、スタントマンなしのガチ勝負で、ただただ冷や汗ものです。ラブ、性的暴行、バイオレンスてんこ盛りの作品に耐えられるだろうか」(前出・芸能ライター)
実は蒼井が自宅を留守にした際、山里は蒼井の持っていた原作本を全巻読破したという。とはいえ、蒼井に「どんな話か知ってる?」と聞かれて「読んでないから全然。でも、別にね、作品の中だけだし、気にしてないよ」と、いっさい気にしてないそぶりを見せ、余裕の表情をとりつくろったようだ。
「番組では山里は、『耐えれるかな?けっこう忠実に再現されてるって言うけど、耐えれるかな?』と自問自答していましたが、山里がショックを受ける部分はまだありますよ。というのは、池松と蒼井の関係を直視できないかも、ということなんです。2人の出身はともに福岡県で、小さい頃から知り合いで何度も共演。若手演技派と呼ばれる芸達者どうしでおたがいを信頼、リスペクトしあっています。他人の言うことをきかない頑固者の池松が唯一心を許し、言うことを聞くのが蒼井だそうで、喧嘩で前歯3本を折る設定についても、池松は、役に没頭するあまりみずから歯を抜く気満々で、蒼井が制止したとか。そんなエピソードもあるほどの信頼関係があり、今後も共演したいとおたがい言いあうような密な関係に見えるんですよ。嫉妬深い山里だけに、役からにじみ出てくる親密関係に嫉妬しそう。わきあがるジェラシーをどう処理していいか、頭を痛めるに違いありません」(映画ライター)
山里が、この懊悩を、芸に昇華できればいいのだが。
(塩勢知央)