仰天した嵐ファンも多かったのではないか。
「VS嵐」(フジテレビ系)の冒頭で「相葉から重大発表」という告知が目に飛び込んできたのは去る11月7日放送回。今年1月の緊急記者会見での「嵐電撃休業発表」を思い起こし、騒然とする声が嵐ファンの視聴者からあがったものだ。しかも、メンバーの中で一番故障が多く、2度の自然気胸で入院静養した経験を持つ相葉だけに、健康面を一番に考え、最悪の結果を想定したファンもいたようだ。
だが、番組ラストで明かされたのは、いささか拍子抜けの発表だった。12月4日、11日の2週にわたって行われる同局の「2019FNS歌謡祭」の総合司会就任決定のニュースだった。
相葉とコンビを組むのは、朝の情報番組「めざましテレビ」キャスターを務める永島優美アナ。2人は2夜合計約9時間30分の生放送を担当することとなった。ジャニーズウオッチャーが言う。
「その後、フジテレビから発表されたのは、小川宏、関口宏、露木茂、古舘伊知郎、草なぎ剛、渡部建に続く7代目の総合司会を相葉が務めること、そして令和初の放送に合わせてのリニューアルとして、昨年までのアンジャッシュ渡部建、森高千里、元フジテレビの加藤綾子アナに替わるフレッシュコンビとして抜擢されたという事情でした」
番組チーフプロデューサーのコメントによれば、〈屈託のない笑顔と優しいお兄さん的存在として、老若男女問わず全世代から愛されている〉相葉が適任だとし、〈普段から物腰が柔らかく、誰とでも親しくなれ、場の空気を和ませてくれる方なので、生放送で歌う直前にアーティストの緊張を和らげる、という点においては、どんなに進行の上手な司会者よりも優れている〉と高評価を下したという。そのため、〈アーティストの緊張をほぐすためにも、相葉さんとのトークパートを増やし、和やかな雰囲気で歌唱できる空気作りをしたい〉として〈通常、生放送の番組だと、事前に決められたテーマトークが中心〉になるが、〈“いい意味”で緩いトークや、予測不能な方向に脱線するトーク〉を展開することを期待するというものだった。
「長時間の生放送というだけでプレッシャーはマックスになるのに、台本無視の脱線トークを期待されているのだから、いかに荷が重いか。3年前の『第67回NHK紅白歌合戦』での白組司会でトチリ連発、最後は号泣した相葉を忘れたのか?過大評価しすぎではないのか?なんて、ファンの心には心配が渦巻いていますよ」(前出・ジャニーズウオッチャー)
相葉起用で“お役御免”となった渡部は「相葉マナブ」(テレビ朝日系)で相葉と長年一緒にレギュラーを務め、プライベートでも親密な交友関係を続けるマブダチ。小さい子供がいる親友の高額ギャラの仕事を奪ってしまう結果になった相葉。心優しい相葉が親友に対して申し訳なさを抱いているに違いないことはファンなら誰でも想像がつく。相葉の「ガラスのハート」がファンには何とも気になるのである。
(塩勢知央)