タイで開催中のサッカー・U‐23アジア選手権で、日本はサウジアラビアとシリアに連敗し、屈辱の予選グループ敗退が決まった。
「東京五輪アジア最終予選も兼ねていて、3位以内に入れば出場権が与えられる重要な大会です。日本は開催国枠で五輪の出場は決まっていますが、U‐23アジア選手権で決勝トーナメントに進めなかったのは初めてのこと。これまで史上最強世代との呼び声が高かったのに、史上最弱世代であることが露呈しました」(サッカーライター)
国際Aマッチデーではないため、海外リーグで活躍するMF久保建英や堂安律は呼べず、海外組で参加できたのはMF食野亮太郎だけ。それでも、他国も同じ条件なので言い訳にもならないだろう。赤っ恥の結果に当然、責任のホコ先は、A代表と五輪代表を兼任する森保一監督に向いた。
「代表戦のたびに新戦力のテストに時間を費やし、五輪イヤーになってもチームを固めることができなかった。試合の采配は後手後手に回り、点を取りに行く場面でも選手交代の遅さが問題視されています」(前出・サッカーライター)
結果、昨年11月にU‐22コロンビア代表とベストメンバーで対戦し、0‐2で完敗してから求心力はガクッと落ちているという。
「今大会に限らず、ミーティングで森保監督が試合の運び方を提案しても、選手同士で話し合って別の戦い方をしたり、相手の攻撃に対応できていないディフェンスの枚数の少なさに疑問を口にする選手もいます。シリア戦後の森保監督の顔にはまったく覇気がなく、取材陣が心配するほどでした」(スポーツ紙記者)
2連敗で予選敗退が決まった後にサッカー協会の田嶋幸三会長が取材に応じ、「(去就について)基本的には続投。技術委員会がきちんと話し合いをしてから」と説明している。が、水面化で「解任」は秒読み段階に入ったという。
「外国人監督なら即、クビを切るところですが、森保監督の場合、『日本人監督でW杯ベスト8以上』という実績作りのためにサッカー協会が担ぎ上げた経緯がある。兼任している監督をすべて解任すれば今度は協会が批判されてしまう。それを避けるため兼任を解いてA代表監督だけに専念させ、五輪代表監督の解任だけで事態を収拾させたい意向のようです。ただ、それ以前にA代表の試合もつまらないと評判が悪い。視聴率は低迷し、スタジアムは空席が見られ、協会は頭を悩ませているのですが‥‥」(前出・サッカーライター)
1月23日の段階では、首の皮一枚でつながっているが、はたして、いつまでもつか。