谷村氏は、「確変突入後、早い当たりを引いた次はスルー(確変終了)しやすい」と、いったん玉の打ち出しを休止。デモ(最初の液晶画面)出しをしてから、大当たりを引き戻す、というオカルト打法も推奨している。しかし、POKKA氏は首をひねってこう話すのだ。
「谷村氏は昨年爆発的にヒットした『CRぱちんこAKB48』(京楽)について自身の集めた膨大なデータによれば連チャン終了後100回転以内に大当たりを引き戻す確率は16~20%と試算、100回転は続けて打つことを推奨しています。しかし、199分の1の大当たり確率の『ぱちんこAKB48』の場合、100回転での大当たり確率は39・6%。谷村氏のデータではその数値を大幅に下回っているわけですから、続けて打ってはいけないことになってしまう」
「小さく負けて大きく儲ける」テクを指南しているはずなのに、矛盾しているというのだ。
前出・大嵜氏が「オカルト妄信」の危険性も含めこう言う。
「パチンコで勝つためには、例えば『牙狼』なら1000円当たりで収支がプラスになるボーダーラインは、17回転以上(等価交換の場合)といったデータは今はネットで調べても出ている。なのに、それを無視してオカルトこそ必勝法と信じている人がいる。確かにオカルト打法はパチンコを打つうえでおもしろいし、個人的に『マイオカルト』を楽しむ分には、何の問題もないことだと思います。でも、パチンコ攻略法はお金で買えると信じる人がパチンコ詐欺の餌食になってしまうのではないか」
最後に前出・徳田氏がパチンコ詐欺から身を守る心得を諭す。
「確かに昨今は求人難で、まともな仕事も少ないのは事実でしょう。が、それでもコロッとパチンコ詐欺に引っ掛かってしまうのはあまりにも情報不足で、警戒心が足りない気がします。パチンコ詐欺に限らず全ての詐欺に共通しますが、『儲かりますよ』と言われたら、業者が儲かることだと考えてください。世の中に儲かる話はそうそう転がってないし、ましてや、向こうから転がり込んでくることはまずありません。そんな儲け話があるのなら、自分でおやりなさいと客観視する冷静さが必要でしょう」
パチンコ必勝法とは少なくとも、金欲しさに周りが見えなくならないようにすることだと、肝に銘じるべきだろう。