売れ行きは絶好調だが、その裏で「撮影が行われたアメリカ西海岸で、ひと悶着があった」と、芸能関係者が声を潜めて明かす。
「白石は覚悟を決めて撮影に臨んだようだけど、当時、ファッション誌の専属モデルをしていた兼ね合いで、事務所側は過激なカットに難色を示していた。水着や下着のカットを撮るたびに横ヤリが入って撮影は中断。そこで編集者が秋元康氏に助け船を求めて、間に入ってもらうことになった。それでなんとか撮影を完遂させることができました」
14年に発売されたファースト写真集「清純な大人」(幻冬舎)が篠山紀信氏の撮影で艶っぽい仕上がりになっていただけに、それより肌露出を控える選択肢はなかったのかもしれない。
このように過激なカットがふんだんに盛り込まれたことに加え、1冊1800円(税別)と低価格なことも売れ続けている要因として考えられる。
「通常、アイドル写真集は3000円~3500円が相場ですが、秋元さんの指示で『AKB48グループ』や『坂道グループ』は1500~1800円に据え置いている。CDと同じ感覚で写真集もたくさん買ってもらおう、という考えみたいです」(芸能関係者)
低価格路線は効果テキメン。19年1月に発売した乃木坂46の生田絵梨花(23)のセカンド写真集「インターミッション」(講談社)は1年間で29万1000部の大ヒットを記録。この勢いに続けとばかりに、同グループの山下美月(20)や与田祐希(19)など次世代エース候補たちも写真集を出すたびに何度も重版を重ねている。
出版不況の時代に、これほどまでヒットを連発するのには、「坂道グループ」全体の特殊な事情が関係しているという。
「『坂道グループ』は『AKB48グループ』が実施していた総選挙のような人気投票システムがない。そのため、写真集の売れた冊数が人気のバロメーターと考えるファンもいる。生田に負けたくない白石ファンが数多くいることも、爆売れしている理由だと思います」(芸能関係者)
白石が乃木坂46を卒業する時期は、具体的に発表されていないが、残された時間は残り数カ月。このまま「人気メンバー同士の写真集売り上げ争い」が繰り広げられれば、累計50万部も夢じゃない。