TSUTAYAで、年齢や性別、プロ・アマを問わず映画の「企画」を募集し、受賞作を映像化する「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM (以下、TCP)」の2020年度の募集がスタートしている。
2015年から始まり、過去5回の募集で、2400を超える映像企画を集めているこのコンペティションの募集部門は「企画部門」「監督部門」「脚本部門」の3つ。各部門のグランプリ作品には、作品完成までの資金5000万円以上と制作体制のバックアップが約束される。また、応募資格としては、映像制作経験などの条件は一切なく、アイデアさえあれば誰でも応募可能。映画業界を目指している人、「こんな映画があったらいいな」という映像化したいアイデアがある人は、夢を実現する絶好のチャンスだ。
15年の初代グランプリ作品「嘘を愛する女」は、長澤まさみ、高橋一生ら豪華俳優陣がキャスティングされ、突然病に倒れた愛する男(高橋)の「隠された本当の過去」を解明しようと奔走する長澤の熱演が全開。胸を打つラストシーンが大きな感動を呼んだ同作品は、18年に東宝配給で全国劇場公開され、スマッシュヒットを記録した。
また、15年準グランプリの「ルームロンダリング」も映画化され、主演の池田エライザが、居住者が自死や孤独死したり殺人事件の被害者となったなどの「ワケあり物件」に住み、物件を“浄化”するネクラな主人公を好演。しかも彼女は物件にとどまった霊の姿が見え、交流できることで、物語は予想外のスリリングな展開へ。主人公が人間的にも成長し心温まるラストを迎えるが、この難しい役柄を演じきったことで、池田は女優としての幅を大きく広げたと言えるだろう。
さらに16年準グランプリ作品企画Fillmarks賞の「ゴーストマスター」(三浦貴大、成海璃子主演)、16年審査員特別賞の「ブルーアワーにぶっ飛ばす」(夏帆、シム・ウンギョン主演)も映画化され、国内外の映画祭でも高く評価されるなど好評を博している。
そして今年は、15年準グランプリ「裏アカ」(瀧内公美主演)と、17年審査員特別賞の「水上のフライト」(中条あやみ主演)が、それぞれ6月12日に全国のスクリーンで公開される。
また、TCPでは、昨年に引き続き、今年も1次審査を通過し、その後選考から外れた応募企画を対象に、プロの映画製作者の目によって閲覧される企画マーケット「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM MARKET」も展開する。
募集期間は2020年5月19日(火)まで(※監督部門の映像提出物をDVDで送付する場合は5月22日=金=消印まで有効)
応募詳細は公式サイトをご確認のこと。