きらびやかな女優の「衣装」と、目を見張る「肉体」との“つなぎ”として存在するのが、時にその装飾性も艶っぽい「女性用アンダーウエア」である。日本の映画史には、そんな鮮烈なアンダーウエア姿をスクリーンに焼きつけた名作が数多く存在する。
映画ライターの松井修氏は、かたせ梨乃の隠れた名作をこう言って絶賛する。
「88年に公開された『肉体の門』(東映)では、終戦直後に復員兵の渡瀬恒彦に米の飯を食わせてもらい、そのお礼にと体を差し出すんです。当時のゴワゴワしたシュミーズの肩ヒモを外し、何とも情緒のあるシーンでした」
撮影当時17歳だった広瀬すずが、2人の米兵に襲撃される衝撃のシーンに挑んだ。16年公開の「怒り」(東宝)のことである。映画評論家・秋本鉄次氏によれば、
「屈強な米兵に口を押さえられ、まさかと思う迫力」だったという。白い肌着もあらわになったといい、「アイドル女優からみごとに脱皮しました」とのことである。何度も心の葛藤と闘ったことだろう。この役を演じきった広瀬に拍手を送りたい。
また、今年2月に公開された「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(東宝)では、白石麻衣が禁断の見せ場に挑んだ。
「半グレの男に頭を殴られて、車に拉致。手をガムテープで結束され、身動きの取れない白石のブラウスが無理やりこじ開けられ、上半身の純白の肌着があらわになりました」(映画ライター)
乃木坂46を卒業する前の貴重な置き土産といえそうだ。4月28日発売の「週刊アサヒ芸能」5月7日・14日合併号では、こうした名作が多数、詳細に紹介されている。