緊急事態宣言が5月末まで延長され、ロケ番組制作の目途がまったく立たないテレビ業界。月曜から金曜まで放送される情報番組などの“帯番組”では、コメンテーターらがリモート出演することで、なんとかしのいでいる状況だ。そのなかで14年超にわたって続いている人気の帯番組が、打ち切り候補の筆頭になっているという。
「高田純次が様々な街を訪れる『じゅん散歩』(テレビ朝日系)です。2006年に始まった前身の『ちい散歩』と後継番組の『若大将のゆうゆう散歩』から引き継ぎ、月~金の9:55~10:25に放送されています。全編ロケという番組の性質上、現在は新ネタを放送することができず、過去の放送をプレイバック。5月11日の週は東京・京王線沿線の街を紹介していますが、いつまでも再放送でつなぐというわけにもいかないでしょう」(業界関係者)
ロケ番組という形態が裏目に出た形だが、そもそもこの「じゅん散歩」、かねてよりテレビ朝日では打ち切りを検討していたとの噂があるという。
「高田純次は昨年5月、“当て逃げ疑惑”で文春砲を受けました。この事故では被害者側にも不自然な点があったことから、番組打ち切りには至らなかったと言われています。ただテレ朝の上層部ではこの件を問題視し、高田を切りたいと考えていたもののうまいタイミングが見つけられなかったのだとか。それが今回、コロナ禍に伴う大幅リニューアルという名目で、番組自体をなくす可能性が取りざたされているというのです」(前出・業界関係者)
高田の庶民的な振る舞いが主婦層に人気の「じゅん散歩」だが、コロナ禍を切り抜けられるかどうか。先行きは不透明のようだ。
(浦山信一)