5月25日、毎年恒例となっていたフジテレビの「27時間テレビ」が今年の放送を取りやめたことが判明した。同番組は前身となる「FNS一億人のテレビ夢列島」がスタートして以来、34年目で初の中止となる。
「一部スポーツ紙によれば、今年も8月上旬での放送を予定していたが、新型コロナウイルスの危険性から、安全管理を踏まえ中止を決断したという。秋以降についても、感染拡大の第二波の可能性を考慮。今年の放送自体がないとのことです」(テレビ誌記者)
1987年から毎年放送された同番組は当初、タモリやビートたけし、明石家さんまといった“お笑いBIG3”が登場する長時間生番組でのハチャメチャぶりが受け、バラエティ好きにとっては夏の風物詩だった時代もあった。しかし、フジにとって“苦渋の決断”と伝えられる放送中止についてネット上では《潮時としてはコロナがちょうどいいきっかけ》《そもそも飽きられてたんだから仕方ない》《もう終了でいいだろ》といった声が大半だ。
「34年前の第一回は19.9%と高視聴率を記録し、10年目あたりからは10%台前半が定着。17年以降、日本の歴史や食などをテーマにした教育系に舵を切り、同時に事前収録したものを中心とした放送にしたところ、これが裏目に出て7.7%と大失速しており、以降、4年連続で一ケタ台が続いていました。17年当時はフジ社長が亀山千広氏から宮内正喜氏に交代し、『とんねるずのみなさんのおかげでした』や『めちゃ×2イケてる』を終了させるなどバラエティ番組に大ナタが振るわれた時期。しかし、以後もかつてのお家芸は廃れたままで、今回の『27時間テレビ』中止についても、コロナに関係なくそんなフジの現状を象徴する出来事と言えるでしょうね」(テレビウオッチャー)
果たして来年はどうするのか。