昨年12月25日放送された太川陽介と蛭子能収の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅最終回」(テレビ東京系)が、6月18日に再放送された。この放送は太川と蛭子、中川翔子、伊集院光がコメンテーターとして出演し、旅を振り返りながら新たな情報を披露している。加えて未公開シーンも放送されたため、これまで知られていなかった「バス旅の裏側」と「太川のもう1つの顔」が明らかになった。
中でも注目されたのは太川が街中の理髪店でトイレを借りたシーン。かみのやま温泉駅を目指して歩いていると、太川が突然理髪店に入り、トイレを借りたのだ。
「歩いている時に急に便意を催したらどうするのか。バス旅の長年の疑問とされてきました。ファンの間では、ロケ車を利用してトイレに行き、戻ってくるのではないかと言われてきたんです。ちなみにテレ東の別シリーズ『千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅』では、千原ジュニアが野外で用を足したことがありました。まさか太川や蛭子も‥という憶測もありましたが、今回の放送で答えが出ましたね」(テレビ誌ライター)
今回は歩きの途中に理髪店があったからよかったが、何もない山の中ならどうするのか気になるところだ。
また、食事の時に太川が番組スタッフにどこでご飯を食べるのか訪ね、他で食べることを聞かされると、福島名物の「円盤餃子」だけでも食べていったらどうかと勧める未公開シーンも流された。この場面から明らかになったことが2点ある。
1点は番組スタッフが太川たちといっしょに食事をしないこと。これまでは太川たちの食事シーンが撮影し終わった後でいっしょに食べているのではないかと推測されていた。
「バス旅スタッフの宿事情は以前に太川が明かしています。それによると、太川たちが泊まるホテルに空きがあればいっしょに泊まり、なければ他の街のホテルを確保するそうです。ただ、食事がどうなのかは明らかにされていませんでした。ささいなことですが、バス旅ファンにとっては重要なポイントです」(前出・テレビ誌ライター)
2点目は太川のきめ細やかな気配り。スタッフに名物を勧めることは、大物タレントがなかなかできることではない。バス旅のマドンナを務めた中川は、「太川さんは映っていない時に全員にケーキをごちそうしている」と明かしている。
もう1つ、ナレーションのキートン山田もバス旅の裏側を明かした。それは「旅の結果を知らされないまま、ぶっつけ本番でナレーションをしている」ということ。あの名調子は太川たちといっしょになって旅をしている気分になっているからこそ生まれたのだろう。
最終回完全版で次々と明らかになったバス旅の裏側。その知識を持って新たなバス旅を観ることができないのは残念でならない。