いよいよ1時間30分にわたるトークショーも終焉の時。すると突如、清原氏が「言いたかったことがあるんですけど、毒を吐いてもいいですか」とポツリ。
「堀内(恒夫)! あんなヤツが政治家になったら日本も終わりじゃ!」
この日一番の怒号とともに、啖呵を切ったのだ。これこそ清原! 会場のファンのテンションもマックスに達して、笑いと拍手に包まれたのである。
清原氏と堀内氏の確執の発端は98年、札幌円山球場での練習にある。選手が雨中走を命じられ、その際に首脳陣はベンチ裏で弁当を食べていたのだ。これを聞いた清原氏は大激怒。コーチ室にどなり込んで堀内ヘッドコーチ(当時)に文句を言うと、一緒にいた川相昌弘氏が堀内氏に殴られる事件に発展。この事件を機に、堀内氏が監督就任した際、清原氏は二軍スタートに追いやられ、溝は決定的となった。
「巨人もまとめれんかったヤツが、何が国会議員じゃ!!」
番長の本領発揮にアニキも大喜びだ。過去に清原氏が「堀内と和解する」と言い、「堀内命」と書かれたTシャツを着ていたことがあったそうだ。しかし、その裏には「獲る」という文字も印刷されていた。
「あれね、『堀内の命、獲る』って意味だったんですよ。見た時は大笑いしましたよ」(金本氏)
清原氏は堀内氏が名球会を退会したことを受けて、来年から名球会総会に参加することも続けて口した。
「なんで辞めたか知ってます?」
清原氏の振りを受けて、金本氏は堀内氏退会の経緯を暴露した。
「あれね、張本さんに殴られたらしいですよ。それでキレた堀内さんが辞めるって言ったんですって」
それを聞いた清原氏は「よくやってくれました」と、ご満悦な様子だ。
「最後のご挨拶」と司会者に言われても、ヒートアップした番長は止まらない。今度はKKコンビの桑田真澄氏にその矛先を向ける。最近、CM共演を果たし、かねてからささやかれた不仲説から和解へとの噂もあったやさきのこの発言だ。
「寿司屋行ったら聞かれるでしょ。苦手なものとか。俺はだいたい堀内と桑田が嫌いやって言うんですよ」
またしても会場がドッと沸く。桑田氏を嫌う原因は、柔道界の不祥事をきっかけに注目された体罰問題に対する意見の相違だという。桑田氏は体罰を行う指導者を「卑怯者」と語り、体罰そのものを否定した。対する清原氏は「自分は殴られて強くなった」と体罰容認とも取れる発言をし、波紋を広げたものだった。
「桑田はPL時代、一度も殴られてないのに。PLのOBもみんなツッコんでますからね」(清原氏)
こうして90分に及ぶ「公開シバキ上げ」は終了。まさに最強かつ最恐のコンビである。