まさにオフレコ暴露トークの場外弾連発である。この2人にかかれば、怖いものなし。球界の大先輩もかつての上司も、そして同僚も「ムカつく奴ら」をまとめてブッタ斬る。番長とアニキ、球界最強タッグの豪快対決を大爆笑実況!
プロ野球界の裏金にまつわるキナ臭い話題が出た瞬間だった──。
「ちょっとちょっと、週刊誌の人は来てないですよね。アサヒ芸能とか」
お盆休みも佳境に入った8月17日。「ホテルニューオータニ大阪」で「頂上決戦!! 番長VSアニキ」と銘打たれたディナー&トークショーが催された。もちろん、清原和博氏(46)と金本知憲氏(45)のことである。2人がタッグを組んでトークショーに出演するのは今回が初めてだ。
会場には500名以上のファンが集まり、饒舌になった2人は大放言を連発。冒頭のセリフは司会者が危ない話をする2人を遮るように、会場の笑いを誘いつつ自制させたシーンである。
ご指名いただいた本誌はというと、司会者の予想どおり、記者が楽しく拝聴していたのだが‥‥。
18時から19時30分までがディナータイム。女性客が半数を占め、フレンチのコース料理で舌鼓を打ちつつ、主役の2人を待ちわびていた。ちなみにこのディナートークショーの値段は2万8000円ナリである。
そして19時40分、ついに2人が壇上に現れると、大歓声と拍手に包まれる。2人ともスーツ姿での登場だが、さすが球界の番長と呼ばれた男は一味違う。サングラスにギャングハットといういでたちで、金本氏からも「完全にアチラ側の人だ」とのセリフが出る始末だった。
まずは翌18日に誕生日を迎える番長を祝福するサプライズから。女性客が花束をプレゼントし、ケーキも登場。ロウソクの火をおもむろにフーッと吹き消した。そこで司会者から最近の阪神について尋ねられると、先に答えたのはアニキだった。
「僕はね、新井(貴浩)のゲッツーを楽しみにしてるんですよ。それがないと僕はテレビを観ない。おもしろみがないもん」
金本氏と新井は広島時代からの先輩後輩の間柄。新井はFA移籍の時に「つらいです。広島が好きだから」と涙ながらに語ったが、阪神に入団後、つらいプレーが続き、ファンから「つらいさん」と呼ばれるほど。対する金本は現役時代から幾度となくマスコミで新井イジリ、ダメ出しを展開している「新井ウオッチャー」だ。そんな新井に金本氏は容赦なく「アニキ節」を炸裂させた。このトークショー前日、阪神はヤクルト戦の9回裏、1死満塁から犠牲フライでサヨナラ勝ち。殊勲の犠打を放った新井がお立ち台に呼ばれると、ドヤ顔だった。だが、金本氏はこのふるまいが気に食わない。
「ふだん、さんざんなプレーで迷惑かけているのに、まるで全てが帳消しになったみたいにしやがって」
これを聞いた清原氏も「彼はリアクションが大きいですよね。ムダな動きが」と苦笑いでツッコミを入れる。
◆アサヒ芸能8/27発売(9/5号)より