「もう辞めたるわ!」。関西ローカルのモンスター番組「快傑えみちゃんねる」が25年で突如として終了。西の女帝・上沼恵美子のブチ切れ降板を皮切りに、関西テレビ界は風雲急を告げる戦国時代へと突入した。我こそは「新女帝」と名乗りを上げた面々とは──。
「もう引退されたほうがいいんちゃいます」
6月に多目的トイレ不倫騒動を起こした渡部建を一刀両断に断罪した上沼恵美子(65)だったが、そのわずか1カ月後にはみずからが司会を務める「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)をブチ切れ降板。今や崖っ縁の窮地に追いやられているという。
スポーツ紙芸能デスクが真相を解説する。
「降板の原因はさまざま言われていますが、番組にレギュラー出演するキングコング・梶原雄太(40)と、番組の構成作家を担当する上沼の次男との遺恨が発火点です。最近はカジサックとしてYouTubeで人気が再燃している梶原ですが、上沼さんは人気低迷期から番組に起用するなど、猫かわいがりしてきた。ところがそんな梶原を敵視する次男の報告を受け、番組で『イラついとんねん!』と面罵。あげくの果てにはラジオ番組で『梶原君は東京から行ったり来たりがしんどいということで』と、降板を言い渡したんです」
その後、局が仲裁に入り、忌憚のない意見交換が行われたものの、スタッフからは上沼女帝からの積年のパワハラが報告されたという。
「番組スタッフは常に上沼さんのご機嫌を損なわないようにするのが基本。常々『ゲストのつまらん話より、私の話のほうがおもろいでしょ』と公言する上沼さんは、気に入らない相手を徹底攻撃して爆笑を引き出すスタイル。編集を加えようとしても『私の言うこと間違えてる?』と畳みかけるので、番組は自然に上沼独演ショーになる。そのことに反感を覚えるスタッフは多かったようです」(芸能デスク)
こうした報告を看過できない上沼が、「そんなに言われるんやったら、こっちから辞めたるわ」と逆ギレし、降板に至ったというのだ。
関西芸能プロ関係者が打ち明ける。
「放送25周年、計1000回を超える長寿番組が改編期でもない時期にいきなり放送終了。まさに異例中の異例の事態です。しかも、再放送も総集編もなしでブチ切り終了したのは、それだけ上沼さんがカンカンになっていたということにほかならない。夫とは別居状態、4月の緊急事態宣言下では、番組を急遽お休みするなど、健康不安説も今回の騒動の遠因になったようです。ともかくゴールデン枠の番組から上沼さんの名前が消えたことで、西の女帝の支配力は今後、一足飛びに急低下していくことになる」
西の女帝がジリ貧となれば、好機とばかり手ぐすね引いて待ちわびている芸人は数知れず。「ポスト上沼」の筆頭と言われるのが、現在、関西で6番組を持つハイヒール・リンゴ(59)・モモコ(56)の2人だ。
在阪バラエティー番組プロデューサーが語る。
「報道から芸能スキャンダルまでのネタを回す器量があり、自分の意見もズバッと言えるリンゴは、まさに関西おばちゃんのオピニオンリーダー。これに対し、主婦感覚のモモコはおばちゃんのインフルエンサーです。ダウンタウンと同期で仲よしということもあり、若手芸人から一目置かれるアンタッチャブルな存在なのです」
結成37年目のベテランコンビが、関西を牛耳らんとしているのだ。