A(ベテラン遊軍記者) ソフトバンクの内川聖一(38)の退団が決まった。2軍ではシーズンを通して3割以上のアベレージを残しながら、最後まで上げてもらえずじまい。
B(パ・リーグ関係者) 全盛期からの衰えは否定できませんが、一度も1軍に上げなかったのは露骨でしたね。やはり工藤公康監督(57)との「関係」が影響しました。内川はどうしてもひと言多くて、工藤監督の采配について『今日のあの場面で走らせるのはおかしいでしょ』などとシーズン中、番記者たちを相手によく批判していましたからね。それが工藤監督の耳に入ってしまった。
D(スポーツライター) 実は9月頃には干され続ける状況に業を煮やし、みずからトレード志願していたそうです。だけど交渉した他球団とは、2億5000万円の高年俸(推定金額、以下同)と、実績あるベテランの途中加入でチームバランスが崩れる懸念が出て、最後まで話がまとまりませんでした。
B とはいえ、内川の争奪戦はスタートしています。一番手は意外にも、古巣のDeNA。セ・リーグ各球団が内川に興味を示しているようですが、DeNA時代から懇意の民放局関係者やソフトバンクの番記者が道筋を付けていると言われていますね。かつてチームを去った際には、当時のフロントに対して不満がありましたが、親会社が変わった今では、そのしがらみもありません。
C(球界OB) フロントの実務トップに、選手時代に内川と苦楽をともにした進藤達哉編成部長がいるのも追い風になりそうだな。
B それでも、ベテランの貴重な1年を「2軍の置き物」にした工藤監督への恨みは渦巻いています。実は「打倒工藤」を旗印に、移籍先としてロッテも浮上しているんです。工藤憎しでタッグを組む井口資仁監督(45)と鳥越裕介ヘッドコーチ(49)がラブコールを送っているとか。
A ロッテはソフトバンクをお得意様にしていたけど、後半戦は劣勢が続いていた。さらなるソフトバンクの弱点を蓄えようとする魂胆らしい。
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異例の短縮日程で開催された20年のプロ野球レギュラーシーズンも終幕へ。コロナ禍の影響でメディアの取材活動が制限される一方、公にはしづらい「場外乱闘」が多発していた。11月10日発売の週刊アサヒ芸能11月19日特大号では、このほかにも、シーズン4位のふがいない成績ながら独裁体制が続く楽天・石井一久GM(47)の仰天発言やメジャー移籍がささやかれる巨人・菅野智之(31)に浮上する国内残留の可能性など、球界が蓋をしたいのにダダ漏れ状態のベンチ裏事件を、事情通の覆面座談会で詳報している。