コロナ禍で、多くの映画が公開延期に見舞われた上半期。しかし下半期にはなかなかの艶作が続々と公開されたのだ。2020年艶大賞、ベッドシーン女王の栄冠は誰に輝く!?
1月、先陣を切ったのは「ロマンスドール」(KADOKAWA)の蒼井優だった。“大人の夜の人形”を題材にした映画で、映画評論家の秋本鉄次氏によればベッドシーンがかなり濃いのだという。
「胸の先端は隠れているものの、高橋一生とのカラミは艶めかしかった。新婚ホヤホヤで公開されたこともたまりません」
近年は艶系女優役などをこなし、色香を蓄えた夏帆は「Red」(日活)で「不貞に溺れる妻」という役に。さらに秋本氏によると、バラエティーに富んだ体勢で、「相手役の妻夫木聡と絡み合っていました。彼女が表現するせっぱ詰まった性愛は、匂ってくるほど生々しかった」という。
そして劇場が動き出した下半期。まず強烈なインパクトを見せたのは、「生きちゃった」(フィルムランド)での大島優子だった。予告編では煎餅布団の上で男にまたがり、「ハァッハァッ」とアエぎながら腰を振る艶技を見せているが、それ以上に目をむいたシーンとして、秋本氏は大人の夜のサービス嬢役のシーンをあげる。
「なんと客の下半身をお口でご奉仕するのです。顔を上下にストロークする様はリアリティー満点。元AKB48のアイドルがここまでやるとは‥‥驚きました」
「全裸監督」(Netflix)で爪痕を残し、実力派女優に仲間入りした伊藤沙莉は「タイトル、拒絶」(アークエンタテインメント)で大人の夜のサービス店スタッフを熱演。
「(店の)待機部屋で繰り広げられる『嬢たちのあけすけなやりとり』を描いた作品です」(秋本氏)
秋本氏によれば、伊藤は嬢ではないが、線路沿いに黒い胸用肌着1枚で「堂々と立ち、心境を滔々と語るシーンがあります」という。
意外な肉感バストが肌着からムニュリとはみ出し、つい、目を奪われてしまうのだ。
いよいよ大賞作‥‥の前に、秋本氏が「今、最も好きな女優。次点をあげたい」と推すのは、瀧内公美だ。昨年、ほぼ全編情交シーンの「火口のふたり」(ファントム・フィルム)でその名をとどろかせたが、今年は「アンダードッグ」(東映ビデオ)で“ワケあり”の夜のサービス嬢に扮し、スレンダー美バストに映える可憐な先端まであらわにしている。秋本氏は、この作品の瀧本について、「またしても脱ぎ惜しみなし」だといい、倒錯したタイプの客に辱められるシーンについては「演技力も相まって、もうクラクラしましたね」と話す。
となると、2020年艶大賞は、秋本氏も「大本命!」とうなる「ばるぼら」(イオンエンターテイメント)の二階堂ふみに決定! 作中の3分の2以上はほぼマッパで、ハリのあるお椀型Dバストを見せる。相手役の稲垣吾郎の下になったり、馬乗りになったり、立った体勢での情交シーンをこなすなど、下半身がつながりっぱなし。どの女優も寄せつけぬ気迫を放っていた。
「3年連続の大賞ですね。脱いでも好評だった朝ドラ『エール』のヒロインも演じられるし、CM仕事もくる。大みそかには紅白歌合戦の紅組司会に抜擢されています。脱ぐことにメリットこそあれデメリットはないのだと、あとに続く女優たちに示しているようです」
来年こそ、二階堂の牙城を崩す女優の登場に期待したい!