デジタル全盛の時代にも色あせない写真の魅力を、グラビア評論家の徳重龍徳氏が以下、診断する。
まずは写真集から。芸能界屈指の美ボディを誇る吉岡里帆は、ここ2年ほどはグラビア活動を封印。その禁を解いたのが、11月に発売された写真集「里帆採取」(集英社)だ。「売れっ子女優の吉岡がきちんと水着になって写真集を出してくれている。それだけで価値がある一冊でしょう」とのことで、ブレイク前に出た写真集のほうが肌見せ度は高いと断りつつも、セパレートタイプ水着あり、胸の渓谷あり、だそうだ。「女性が好むアートになりすぎない、絶妙なラインのグラビアを見せてくれています」という。
再ブレイクの兆しを見せているのが、40歳になった熊切あさ美。自身を「崖っぷちアイドル」と呼んだ時期や、片岡愛之助との破局騒動など、イタさが目立っていたが…。「時を経て16年ぶりの写真集では“いい女”成分だけが残った感じがします」とのことで、ヘア出し脱ぎが、当たり前の年齢にしては肌見せが抑えめですが、大胆に見せた鍛え上げたヒップは“艶っぽくてすばらしい”とのことだ。つきあったら相手の家庭を崩壊させる不貞相手のような「危険な艶っぽさも魅力です」とのこと。
その熊切を上回って、40年ぶりにセパレート水着姿を披露したのが宮崎美子だ。早くも大ヒットを記録している「デビュー40周年記念カレンダー&フォトブックセット」(ハゴロモ)では、衰えを知らない肢体を披露。あの桑田佳祐も「今の宮崎さんねえ、すごい好き」と大絶賛したほどだ。
こうした流れとは逆に、若さの勢いもグラビアの保守本流。徳重氏は「令和のグラビア女王」として期待される沢口愛華の「背伸び」(講談社)を推す。「今年の日本シリーズで巨人はソフトバンクの速球派にコテンパンにやられましたが、力のある直球はグラビアの世界でも圧倒的に強い。彼女は幼い顔だちとアンバランスな迫力あるバスト」と評する。さすが現役の女子高生という感じの「ハジける肌」がすばらしく、セカンド写真集ではそこに艶っぽい表情も加わって「最強」なのだという。
続いてはグラビア篇を。3月末でテレビ東京を退社した鷲見玲奈は、グラビア界からも熱視線が浴びせられた。マンガ誌を中心に、次々と表紙や巻頭グラビアをジャックしている。「今年最もグラビアで活躍した女子アナでしょう。女子アナ界最強のバストは着衣でもわかりました」とのことで、バラエティー番組では体操服姿を披露し、インスタではぴたりとしたトレーニングウエア姿も公開しているとのことである。まだ肌見せについてはお預け状態だが、「写真集を出せば大ヒット間違いないです」と太鼓判を押す。
見逃せないのは女性ファッション誌「an・an」だ。9月の美バスト特集では、若手女優の三吉彩花が、こぼれ落ちそうな上胸を披露。これに遅咲きながら魔性の魅力でブレイクした松本まりかが続く。「年下男性にみずからキスを迫るグラビアが評判になりました」とのことで、目だけでこれだけの艶っぽさを出せるのはさすがだという。さらに松本は12月4日には写真集「MM」(マガジンハウス)が発売されたが、こちらは水着ありアンダーウエア姿ありとかなりの肌見せがあるそうだ。特に艶っぽいのが「鎖骨とその直線上にある華奢な腕」だそうで「スリム好きにはたまらない作品になりそうです」とのことだ。
写真集とグラビアは、大豊作のジャンルだったと言えそうだ。