芸能界に興味のない人でも一度はその名を聞いたことがあるであろう、1962年に創業された芸能プロダクション・ジャニーズ事務所。75年に正式に株式会社として法人登記され、株式会社ジャニーズ事務所となっている。創業者は言わずと知れたジャニー喜多川氏であったが、2019年7月9日、クモ膜下出血により死去している。享年87歳だった。
そのジャニー氏との生前の思い出について、意外にも野球界から、懐かしく語る人があった。阪神タイガース、西武ラインズで活躍した元プロ野球選手の田淵幸一氏だ。
元プロ野球選手の石毛宏典氏のYouTubeチャンネル「石毛宏典サブチャンネル」、12月24日に〈【ウソじゃない】田淵幸一さんがジャニーさんに声をかけられジャニーズ一期生になりかけた話〉とタイトルがついた投稿回を観てみると、ジャニー氏との出会いは、田淵氏がとある草野球チームに属していた小学6年生時に遡るようだ。
田淵氏いわく、ジャニー氏は「ジャニーズ」という他の野球チームの監督を務めていたそうで、どこの中学に行くのかと訊ねられた田淵氏が「高田中学に行きます」と答えたところ、その1、2年後、ジャニー氏がアメ車に乗って高田中学を訪れ、チューインガムや板チョコをふるまったのだという。
「あの時、誘われてたら、ジャニーズの一期生かな…?ただ、俺は音符が読めなかったから…」と石毛氏の笑いを誘った田淵氏、その後も幾度となくジャニー氏とは交流があったと明かし、「良い人だったな…」と懐かしく振り返ったのだった。
野球が縁で紡がれたジャニー氏と田淵氏の意外な仲。「あまりこの話はしてない」という田淵氏の、興味深い話が聞けた良回だった。(ユーチューブライター・所ひで)