元WBA世界ライトフライ級王者、具志堅用高氏。9戦目での世界王座奪取は当時の国内最短記録であり(後に辰吉丈一郎に更新され、現在は田中恒成の5戦目)、世界王座防衛13度は今なお破られぬ日本人男子世界王者の最多記録でもあることから、レジェンド中のレジェンドボクサーだ。
そんな具志堅氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈具志堅用高ネクストチャレンジ〉の中で、1976年10月10日の対ファン・ホセ・グスマン戦で王者に輝いた当時を振り返ったところ、この年に開催された「世紀の一戦」に興味津々だったことがわかった。
12月1日に〈【具志堅用高ベスト3】今まで一番記憶に残る試合を大告白〉とタイトルをつけた投稿回を観てみると、「守りに入ったら倒される」との意気込みで臨んだと語る具志堅氏は、今ビデオで見直しても「1歩も逃げないで積極的に攻めてるね」と自画自賛のご様子だった。
その具志堅氏が王者に輝いた76年には、もう一つ、素晴らしい格闘技の試合があった。6月26日に日本武道館で行われた、プロレスラー・アントニオ猪木と、当時ヘビー級の世界チャンピオン・モハメド・アリの「世紀の一戦」と呼ばれた異種格闘技戦である。
具志堅氏は、観に行きたかったが、王者になる前でお金が無かったと語っており、「ロードワーク見に行ったり、ホテルから出てくるのを待ってた」と意外にも“追っかけ”をしていた過去を明かしたのだった。
猪木氏もYouTubeチャンネル〈アントニオ猪木「最後の闘魂」〉を開設している。猪木氏と具志堅氏という異色の顔合わせ「異種格闘技の舌戦」をYouTubeで視聴できる日が近いうちに訪れるかもしれない…!?
(ユーチューブライター・所ひで)