5月14日からの阪神との直接対決でも1勝2敗と負け越した原辰徳監督(62)率いる巨人。開幕前の下馬評では圧倒的な戦力と陣容で、首位を独走すると思われていたが、フタを開けてみれば、期待のエースに主力選手が相次いで戦線離脱し、さらには期待の外国人選手も不発で、ベンチ内は内紛含みだ。そんな「2位でもグダグダ」な、原巨人のチーム事情を「週刊アサヒ芸能」が地獄耳で取材している。
「また、始まったか…」と、人一倍気難しいエースの離脱に、首脳陣は頭を抱えながら口をそろえた。5月7日のヤクルト戦で、右ヒジの違和感を訴えて緊急降板した菅野智之(31)が、翌8日に一軍登録を抹消された。球団関係者がため息交じりに語る。
「平均150キロ前後のストレートが、降板前には140キロ前半まで落ちるほど深刻な状態です。ただし症状の重さは原監督でさえも測りかねている。というのも、医師の診断書があるわけではなく、本人の自己申告にすぎないから。3月30日に、足の違和感で抹消された時と同様に、復帰時期は本人に委ねられている。腫れ物に触るような存在ですよ」
一方、9日のヤクルト戦で、右手母指(親指)末節骨を骨折し、戦列復帰までにおよそ1カ月はかかる見込みなのは、坂本勇人(32)。離脱時点でチームトップの2割9分9厘の打率とトップタイの7本塁打で牽引した打線はもとより、不動のショートを失ったダメージのほうがより甚大なようだ。
「坂本は守備中にも精力的に声を出して、チームを鼓舞していた。代役の吉川尚輝(26)は守備範囲こそ坂本以上の広さを誇る選手ですが、いかんせん声が小さくて、口ベタな性格なんです。しかもピンチの場面で、マウンドに気の利いた言葉をかけても、『お前が大丈夫かよ』と、返されかねないほど表情も暗い。セカンドの若林晃弘(27)やサードの岡本和真(24)も無駄口を叩かないタイプなだけに、守備中の静けさは12球団一ですよ」(在京球団スコアラー)
投打の要だけではない、原巨人の、まさに「緊急事態」なチーム事情の全貌は、5月18日発売の「週刊アサヒ芸能」5月27日号で詳報している。