ネットの艶動画はもとより、艶ビデオですら今ほど身近な存在ではなかった時代。銀幕の世界で映画女優たちが披露する生ヒップは、多くの男たちの目に熱く焼き付けられてきた。
昭和の時代、まばゆいばかりの女優たちが銀幕に美ヒップを捧げてきたが、まずは、日本人離れした肉感的ボディを武器に活躍してきた、かたせ梨乃のヒップを本気で堪能したければ、88年公開の「肉体の門」(東映)に限る。同作は女優陣の脱ぎっぷりのよさが目立つが、その先陣を切るのがかたせ。戦争を始めた男たちや敵国であるアメリカ人を激しく憎む春を売る女性を演じている。映画評論家の秋本鉄次氏によれば、「傷痍軍人を客とする際、向こうが金を差し出してきても受け取らず募金箱に入れてしまう」かたせは、それでいて「突撃していいのよ」とマッパになって受け入れるのだという。
「胸や太腿はもちろん、大映しされたヒップが何といっても圧巻。外国のグラマー女優に勝るとも劣らないボリューム感なんです」(前出・秋本氏)
かたせといえば、「極道の妻たち」(86年/東映)や「東雲楼 女の乱」(94年/東映)、「身も心も」(97年/東京テアトル)などでも激しい愛欲シーンを演じているが、その迫力満点の爆ヒップを拝むには「肉体の門」が最適なのだ。
同じく日本人離した肉感的ボディの石田えりが、その魅惑的なヒップを披露して映画史に残る激しいカラミを見せたのが「遠雷」(81年/ATG)。農家の青年と見合い婚を果たすことになるのだが、出会ったその日からホテルに連れ込まれると、自ら肌着を外してGバストを披露。ビニールハウス内でのラブシーンでは胸を揉まれ、摘まれ、吸われ、そして顔を埋められては身悶え、座って対面、馬乗りの体勢で艶DVDさながらの激しいカラミを見せる。
芸能ジャーナリストの平田昇二氏が感慨深げに語るには、「遠雷」の石田といえばどうしてもその爆裂バストに目が行きがちだが、バストに劣らない存在感を放っているのが実は肉感的なヒップだという。「ビニールハウスのシーンで脱ぐ時」にそれがわかるという。また、4年ほど前、「ライザップ」のテレビCM会見で50代半ばとは思えないセパレート水着姿を披露した際も、「ボリューム感はありつつ、垂れることなく引き締まった」美ヒップは「健在」だった、と証言するのだ。