美人女流棋士として鳴らした彼女だが、将棋の実力はいかほどだったのか。将棋ムック本の担当編集者が証言する。
「中学2年でのプロ入り後、退会まで30勝36敗と戦績としては伸び悩んだようです。デビュー当初は、里見香奈女流四冠と伍するほどの素質があるとみられていましたが」
これには皮肉にも、並外れた美貌がネックになっていた。
将棋ムック本編集者が続けて打ち明ける。
「事務所に所属してからタレントとしての仕事が入りすぎて将棋に集中できなかったのは、非常にもったいなかった。将棋のセンスは抜群だっただけに、常々『美人なのが最大の弱点』と言われていました」
なお、今年5月には「週刊文春」で「将棋界から嫌われている」と報じられたこともある。これについて先の編集者は「正直、そんな実感はない」と否定的で、
「当時、女流将棋界は、日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会で意見が対立し、分裂騒動が起きていたんです。竹俣に反感を持つ人物がいたとすれば、将棋連盟側だった彼女のアンチとなる日本女子プロ将棋協会側の支持者くらい。子供の頃から礼儀正しい子でしたよ。実際、この記事が出た際、複数の女流棋士が竹俣を擁護するコメントをSNSで出しました。さらには『タレント活動のギャラを匿名で女流棋士会に寄付していた』といった逸話まで明かされたんです」
例えて言えば「彼女の性格は『将棋の得意定跡そのまんま』ですよ」と前出の芸能関係者は指摘する。
「将棋における竹俣アナの得意な戦法は、上からのコマにめっぽう強い『矢倉囲い』と、自分のペースでグイグイ攻める『居飛車』。オヤジ殺しの振る舞いで年長の男性に可愛がられてタレントとしてブレイクした上、フジテレビにスピード内定した彼女の『人生の必勝法』は、少なからず将棋で培われたものだと思います」