芸能

安達祐実の独立で思い出す「テレビ局史上最大の惨事」とは?

 女優・安達祐実が30年間所属した「サンミュージック」からの独立を10月4日、発表した。もっとも、貢献者らしくケンカ別れではなく、今後も「業務提携」の形では協力し合っていくという。安達は40歳の誕生日を迎えた9月11日には、小学生の時と同じ姿をインスタグラムで再現し、日本中が「奇跡の40歳!」とお祭り騒ぎになった。

 そんな安達の初主演ドラマで、社会現象を巻き起こしたのが「家なき子」(94年、日本テレビ系)である。ドラマで放った「同情するなら金をくれ!」は流行語大賞にも選ばれた。最高視聴率37.2%を記録し、94年12月17日には映画としても公開された。

 悲劇が起きたのは、それからわずか3日後の12月20日のこと。日本テレビに「安達祐実様」と宛てた郵便物が届いた。古参の芸能レポーターが語る。

「差出人が実在する広告代理店だったことから、サンミュージックのスタッフが郵便を開封したんだよ。そしたら、凄まじい爆音とともに大爆発を起こした」

 開封したサンミュージックの社員は左手の親指を失い、近くにいた日テレ関連会社の女性も軽傷を負った。

「この事件のあと、日テレの女性アナにも爆破物が届くなどテレビ局のセキュリティが見直されることになった。当時は簡単に入れたけど、日テレだけでなく、テレビ局への入館が厳重に厳重を重ねるようになった象徴的な事件だったね」(前出・芸能レポーター)

 幸い、安達自身は別スタジオにいて、惨事を目の当たりにすることはなかった。それでも、当時13歳が心に負った傷は想像に難くない。40歳の独立は、そうしたトラウマも一新することができるだろうか─。

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