それは忘れかけていた男の夢─。人気女優が最新映画でお披露目したことで、「マッパにエプロン」に復権の兆しが。その歴史をひもとけば、“ロマン映画”女優からギルガメ美女、さらには朝ドラヒロインまでもがあられもない痴態を晒していた。男たちを奮い勃たせた“布一枚”のギンギン秘録をここに全面開示する。
「それだけでも見に行く価値があるよ。見たほうがいいよ、本当に!」
主演の生田斗真が大絶賛したのは、11月19日公開の映画「土竜の唄 FINAL」(東宝)で披露した仲里依紗の「マッパにエプロン」姿だ。
「生田演じる警察官の菊川玲二が妄想するシーンで、ガムテープを貼ってバストトップがポロ見えしないようにガードしながら、バストラインと自信たっぷりの脇腹をギリギリまで大胆に肌見せ。当初は1カットの予定が、ナマで『マッパにエプロン』姿を見た三池崇史監督がノリノリで、4カットに増えたことも、仲が完成報告会のイベントで明かしていました」(映画ライター)
主役の言う通り、見逃し厳禁の至宝場面となったのは間違いないだろう。
仲に限らず、これまでも芸能界では「男の夢」を実現してくれた美女たちがいた。その先鞭をつけたのが、84年から放送された深夜番組「グッドモーニング」(テレビ朝日系)の「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」で脚光を浴びた水島裕子である。
86年に出演した日活ロマン映画で、「マッパにエプロン」のシーンを撮影。過去に週刊アサヒ芸能のインタビューでも、本人が日本映画で「初」の第1号であることを公言している。
90年代に入ると、テレビ業界の艶路線をリードした「ギルガメッシュないと」(テレビ東京系)が、お料理コーナー「新・夜食バンザイ」で「マッパにエプロン」を採用。2代目アシスタントを務めた艶系女優の憂木瞳が後ろを向くたびにプリっとした和ヒップがあらわに。「前張りなし」と噂され、“アクシデント”を期待する視聴者の目を釘づけにした。
昭和・平成・令和と、いつの時代も男たちを奮い勃たせる「マッパにエプロン」の魅力について、芸能評論家の尾谷幸憲氏が「人生で一回は経験してみたいシチュエーション」だとして力説するには、「男性は幼少期に母親のエプロン姿を初めに見ていて、その母性に包まれたい、癒やされたいという心理を根本に抱えながら」も、背徳の艶っぽさに興奮してしまうのだという。また、「布一枚の先にどんな」マッパが隠されているのか、という「妄想が膨らむ期待感も憧れる理由でしょう」とも。
そんな尾谷氏が芸能界の「マッパにエプロン」秘録において「最大のインパクトを残した!」と賛辞を送ったのは、つんく♂プロデュースの男女ユニット・EE JUMPの解散後、ソニンのソロデビュー曲となった「カレーライスの女」(02年)のCDジャケットだ。「マッパにエプロン」といえばソニン、といまだに言われるほど、そのスタイルをメジャーにした功績は大きいという。横バストの見え方、「ボリュームも完璧」で、当時、アンダーヘア見せの脱ぎ写真にに匹敵するほど「イヤらしい衝撃があった」とのことである。
デビュー曲がヒットすると、女優業に進出してお茶の間の人気者になったソニン。「マッパにエプロン」に挑戦していなければ、その後の活躍はなかったか。