テリー お父さんといえば、最近、看板の黒塗り騒動があったよね。あれ、最初は誰が見つけたの?
梅宮 私です。その時は第三京浜と3号線(首都高速3号渋谷線)に看板があって、真鶴に行く時も帰る時も見てたんですよ。だから、「今から真鶴行ってくるね」とか「帰ってきたよ」ってお仏壇に手を合わせる感じで話しかけてて、私たちはうれしかったんです。
テリー その時はもう契約切れてたの?
梅宮 そう、切れてて。で、去年の10月ぐらいに向こうの方から「契約をどうしますか」って連絡があって、「じゃあ、1日考えさせてください」って返事をしたんです。私たちは看板がなくなるほうがイヤだったから。この仕事してる人ならわかると思うんですけど、看板って誰でもなれるわけじゃないから。
テリー そうだね。
梅宮 でも、そう返事した次の日に向こうの方から「やっぱり延長しません」って連絡があったんですよ。悲しかったけど、それは向こうの事情だからしょうがないじゃないですか。だから「わかりました」って言って、その時に3号線のほうは撤去されたんですけど、第三京浜のほうはずっと残ってたんです。だから通るたびに「いつ降ろすのかな」「でも、うれしいな」みたいな気持ちだったんです。
テリー 複雑だね。
梅宮 で、今回の黒塗り騒動のいきさつは、黒塗りの看板を私が発見する1週間ぐらい前に、父の事務所の社長さんから電話がきて、「アンちゃんは看板を勝手に使っていたのを知ってたのか」って言うから、「第三京浜ですよね」って言ったら、「いや、インターネットとかチラシとか、まだ全国で使ってるんだ」って言われて。
テリー あ、そうなんだ。
梅宮 やっぱり事務所の社長さんとしては憤慨したんでしょうね。私はその時に「どういうことなのか、ちゃんと話し合いをしましょう」「1カ月あげるから、その間に撤去してください」みたいな話し合いがあれば、たぶん黒塗りにはならなかったのかなって思うんですけど。
テリー それでSNSに書いたんだ?
梅宮 そう。どうすれば黒塗りをやめてもらえるんだろうって数時間考えて、「こういうことって許されるのかなぁ。みんなどう思う?」って呼びかけを。SNSをやってる中で、私はそのスピード感とかすごさを実感してたから。
テリー あぁ、なるほどね。
梅宮 とにかく私は人を動かしたかったんです。警察は動いてくれないだろうし、弁護士同士で相談しても、たぶん何日も父は黒塗りのまま放置されちゃうから、一刻も早くどうにかしなければと思って。
テリー 俺もその後アンちゃんから連絡もらってね。で、すぐにワイドショーも取り上げてくれて。
梅宮 そうですね。ありがたかったです。でも、まだ父の事務所は怒っていて、これから話し合いも続いていくと思うんですけど、「もし裁判とかになるんだったら、私は争いごとはイヤだからもう抜ける」って言ってて。だって、父が生きてたら「もう、いいよ」って言うに決まってるから。だから「私はもう参加しません」って、父の事務所には伝えてます。