徳島の田村隆信が今年に入ってから、なんと勝率8.46の快進撃を続けている。まず鳴門の正月開催でVゴールを決めたあと、唐津周年で連続優勝。住之江周年が準優勝。この間26走して1着11本、2着7本。2連対率が69.2%、ほぼ7割の高率である。
しかもその配当がすごかった。1月16日の唐津準優戦。4コースから全速スタート一発、深川真二らをまくったレースは3連単3万7220円の大波乱。翌17日、風速4メートルの追い風を背に峰竜太らをまくり差した優勝戦も、3連単8340円の高配当だった。
田村は昨年暮れの賞金王決定戦で4キロも減量。限界ぎりぎりまで体重をしぼりながら、頂点をかけた最後の優勝戦で池田浩二の6着に敗れた。今年も賞金王決定戦に出て、あの悔しさのリベンジを果たす。そんな思いが一走入魂のレースからしっかり伝わってくる。
2月20日【木】~25日【火】の「戸田周年記念」は松井繁、山崎智也、吉川元浩、毒島誠、桐生順平らが参戦する強力布陣だが、ズバリ田村を狙いたい。戸田は一昨年の総理杯以来となるが、あの時も田村は3コースから郷原章平らをまくり差し、3連単2万330円の主役に躍り出た。今回もメンバーがメンバーだけに決して配当は安くないだろう。
なお、田村の次走地は3月4日~9日の「琵琶湖周年」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能2/18発売(2/27号)より