スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ノーザンリバーが砂の王者に輝く」

20140227n

 今年最初のGI「フェブラリーステークス」が今週、東京で行われる。昨年の最優秀ダートホースのベルシャザールを筆頭に、砂の猛者たちが勢ぞろいする中、万券王・水戸は戸崎騎手騎乗のノーザンリバーで大穴を狙う。

 一昨年(テスタマッタ)、昨年(グレープブランデー)の覇者は回避したものの、昨年度の最優秀ダート馬ベルシャザールを筆頭としたダート界を代表する現有スターがこぞって出走してくる。最近にはない豪華版のフェブラリーS。見応え満点の一戦と言っていいだろう。

 人気はどうなるだろう。昨年のJCダートの覇者ベルシャザール、復調なったニホンピロアワーズ(一昨年JCダート優勝)、そして昨年GI5勝をあげたホッコータルマエの3頭が最有力候補として人気を分け合うことになると思う。以下、ワンダーアキュート、ゴールスキー、ブライトライン、ベストウォーリアなどが続くことになるか。

 過去10年を振り返ってみると、おもしろいことがわかる。前哨戦の根岸Sの結果が、必ずしもこの本番に結び付いていないのだ。根岸Sの勝ち馬は9頭出走して〈1125〉、同2着馬にいたっては8頭出て〈0008〉と連対馬は皆無。本番は距離が1ハロン延びるからなのだろうか。データからは前哨戦の連対は疑ってかかれということになる。

 もう一つ。昨年のJCダートで勝ち負けした馬の、直行組の活躍が目立つ点だ(過去10年で4勝)。能力の高い馬は鉄砲でも問題ないことがわかる。

 ただ、ニホンピロアワーズは、東京コース、マイル戦とも初経験。ホッコータルマエにしても中距離以上に良績があり、久々の府中のマイル戦がどう響くか。GI惜敗続きのワンダーアキュートも同じことが言えそうだ。そしてJCダート直行組が4勝しているといっても、ベルシャザールは、鉄砲実績がイマイチなのが気になるところ。

 つまり有力どころは決して“絶対”ではないということだ。

 あらためて言うが、今回の顔ぶれはいい。であるなら、状態のよしあしはむろんのこと、展開のアヤも勝負の行方を左右しかねない。スタートしてしばらくは芝の上を走らされる。有力どころがこれに戸惑うなら、伏兵の食い込みは十分あるのではないだろうか。

 人気薄でもチャンスあり! そうにらんで、穴党として大いに期待を寄せたいのは、ノーザンリバーである。

 短距離馬と見られており、マイルではどうかと不安視されている。しかし前哨戦のレース内容はよかった。「直線を向いてしばらく、決して手応えはよくなかった」(蛯名騎手)ものの、外に持ち出すや、鋭く馬群を割ってあわやのシーンを作ってみせたのだ。最後はゴールスキーの末脚に屈したが、半馬身差2着は展開のアヤと言っていい。

 そして前走は、2カ月ぶりの実戦。まだ余裕残しだったことを思うと、上がり目は十分期待していいはずだ。事実、中間の稽古の動きは軽快かつリズミカル。持てる力を出し切れる仕上がりに達していることは間違いない。

 問題は距離か。しかし、マイル戦になると末脚が鈍るという答えは返ってこない。確かにダートではマイル戦を経験していないが、芝では鋭い末脚をもってマイルの重賞アーリントンCを制している。血統からも何ら不安がないことがわかる。現在オープンで活躍中の兄ランフォルセは長距離戦が得意で、近親のロジユニヴァースは周知のとおりダービー馬。むしろマイル戦は臨むところではないだろうか。

 過去10年で根岸S2着組は本番で連対を果たしていないデータはあるが、ジンクスは破られるためにある。前言をひるがえすことになるが、この馬なら、それをやってくれていい。勝負師・戸崎騎手とのコンビも魅力。晴雨にかかわらず大きく狙ってみたい。

◆アサヒ芸能2/18発売(2/27号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」