12月18日【水】~23日【月】の「賞金王決定戦」は、ランク第11位で出場を決めた徳島の田村隆信を狙いたい。
実は今回の賞金王出場者12人の中に、今年のSGで3走に1度は必ず1着を獲った選手が2人いた。まず1人は59戦して22勝、37.3%の1着率を残した瓜生正義。あと1人は48戦16勝、1着率33.3%を記録した田村である。
そしてこの2人の配当を比べると、田村のほうが夢のように高かった。今でもはっきり思い出す。5月26日の笹川賞第9Rは3連単3万340円。6月25日のグラチャン第1Rも3万5490円の大穴。さらに11月19日のチャレンジカップ第3Rが3連単2万7820円。田村の今年のSG勝率は8.23の高率だったが、こうした配当が勝率8.23の名手のものとはとても思えない。
田村は大胆不敵にアタマを狙って攻めていく。その好例は10月21日、全日本選手権の優勝戦。あの時、彼は2号艇からカド5コースに舟を引き、トップスタートを決めてインの瓜生に襲いかかった。惜しくも3着に終わったが、あれこそ田村の真骨頂。エンジンに合わせて戦法を練り、現実に1着に躍り出た時、まさかの高配当を誕生させてきた。今度も意表をつく一発が大波乱を呼ぶだろう。
なお、田村の次走は12月31日~1月5日の「鳴門年末年始開催」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能12/17発売(12/26号)より