《プロ野球ファンをナメてる》《観づらくて仕方ない》ネット上でそんな酷評が飛び交ったのは、3月29日にフジテレビ系で放送された、「ヤクルト対巨人」の中継だ。
昨シーズン日本一を成し遂げたヤクルトだけに、今シーズン初となる巨人戦は両チームのファンにとっても楽しみな一戦。しかもヤクルトは本拠地・神宮球場の開幕戦だったことに加え、躍進が期待される奥川恭伸投手が先発だっただけに注目が集まっていた。
「そんな中、フジはこの“ヤクルト対巨人”に加え、新庄剛志新監督で盛り上がる日本ハムと西武の一戦(札幌ドーム)を『豪華二元生中継』として19時から放送したんです。しかし、前半はヤクルト戦を中心に中継していたものの、奥川が5回途中で突如の降板。以降は日ハム戦がメインにはるものの、ヤクルトの攻撃になると中継が神宮に切り替わるなど、行ったり来たりの内容になったんです」(野球ライター)
これには巨人ファンはもちろんのこと、ヤクルトファンからも冒頭のような声や《観ていてイライラする》《新庄を取り上げれば視聴者は飛びつくと思ってる。バラエティやってんじゃないんだぞ》《結局、放送延長もしないし中途半端。何やってんだか》と猛批判が出たのだ。
「そもそもフジではBS放送で日ハム戦を中継していたため、わざわざ地上波で二元中継を流すことに疑問を抱く声も多く上がっていましたね。プロ野球中継の視聴率がとれない対策であることはわかりますが、新庄人気にあやかる企画にしたことで、結果、バタバタな印象の中継になってしまいました」(前出・野球ライター)
あがけばあがくほど、地上波の野球中継を観ないファンが増えるということか。