21世紀の虐殺王・ロシアのプーチン大統領が極悪非道の限りを尽くしても、同盟国たる中国は、ロシア擁護の態度を取り続ける。
そんな状況下で飛び出したのが、
「ロシアの敗北は時間の問題だ」
という衝撃発言である。語ったのは、中国の元ウクライナ大使で、さらに、
「プーチン大統領の下でのロシアの復興はありえない。ロシアの衰退は各分野に現れている」
ともダメ押ししたのだ。
これが北京で開催された政府系シンクタンクのシンポジウムでの発言だったことから、中国国内では騒動に発展。SNSからは、この発言が次々と削除される事態になったという。
「確かにロシアが今、攻勢を強めるウクライナ東部のドンバス地方でも、制圧は難しくなったとの観測がなされている。そうなれば、ロシアが目指している、マリウポリからオデーサへと続くアゾフ海沿いの制圧も暗礁に乗り上げるでしょう。この元ウクライナ大使の予測は正しいと言えます」(国際軍事アナリスト)
とはいえ、習近平政権の方針と対立する「ロシア批判」は、かの国では許されない。
中国国民を含め、今後、人権派の識者などが同様の批判を展開したとしても、即座に全ての発言は消され、なかったことになる。
ロシアが国民に対して展開する「徹底的な情報統制」「独裁マインドコントロール」となんら変わりない、国際社会に反旗を翻す中国の態度。ロシア敗北の時が近づけば「中国の敗北も時間の問題だ」と言われるのではないか。