3月18日【火】~23日【日】に「ボートレースクラシック」が行われる尼崎は、第2マークとセンターポール、そして第1マークが一直線上に並んでいる。第1マークがスタンド側に寄せられていないレース場は、全国24場の中で尼崎だけである。風は1年を通じて向かい風が吹き、センターからの強襲が決まりやすい。
地元兵庫の吉田俊彦は最近3年間に、この尼崎を154走して1着63本、2着34本を獲ってきた。なんと1着率40.9%、2連対率63.0%の高率である。
しかも1着の中には高配当が多く、例えば昨年1月13日の尼崎周年第11R。4コースからトップスタートで飛び出し、桐生順平らを差し切ったレースは3連単3万8190円の大穴。翌々日の第12R、3コースから濱野谷憲吾らをまくり差したレースも、断然人気の濱野谷が2着で3連単7810円の高配当だった。
今回の出場メンバーを見渡すと、地元の吉川元浩と鎌田義を除けば、最近3年間に尼崎を55走以上した選手はいない。吉田のように154走も消化すれば、水面状況がわかるばかりでなく、エンジン整備のコツがしっかりと身につく。
強豪ぞろいのSGとあって、今度もバック水面に躍り出ると波乱必至。狙い撃ち一本にかけたい。
なお、吉田の次走地は4月3日~7日の「桐生一般戦」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能3/18発売(3/27号)より