「ホリさんがいちばん嫌いでね…」
巨人V9時代のエースとして活躍した名球会投手・堀内恒夫氏との思い出を苦笑いで振り返ったのは、角盈男氏である。元巨人・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演してのことだ(6月9日)。
角氏はルーキーイヤーからクローザーとして活躍。1軍登録された78年、5勝7敗7セーブの好成績を残し、新人賞を獲得した。巨人の大勢(6月14日現在、21セーブ)が上回るまで、角氏が巨人のルーキーのセーブ記録保持者であった。
ただ、大勢は1試合1イニングの登板ながら、角氏の時代は3~4イニングのロングリリーフが当然。ゆえに堀内氏を嫌う理由を、こう明かしている。
「ホリさんが投げると、だいたい5、6回で終わるのよ。それで200勝がかかってるから大嫌いだった。1点差で3イニングとか…。監督から『角、頑張ってくれ』って」
堀内氏が200勝を達成したのは80年。角氏にとって、自身初となる2桁の11セーブを挙げた年である。
翌81年は、8勝5敗20セーブ。キャリアハイとなる1.47をマークして、最優秀防御率のタイトルを獲得した角氏。堀内氏の偉業達成に貢献し、大いなるプレッシャーから解放されたためなのか…。
(所ひで/ユーチューブライター)