阪神タイガースが8月20日のDeNA戦に2-0で勝利し、「アレ」へのマジックを26に減らした。伊藤将司が投打に大ハッスル。ピッチングではDeNA打線を完封し、バッティングではバウアーから4回にタイムリー打つなど、2安打。岡田彰布監督は「大したもんや。チームにもだいぶ力がついてきた」と上機嫌だった。「アレ」へと一直線に進む阪神だが、岡田監督には「ある異変」が起きていると、球団関係者が明かす。
「アレへの重圧がすさまじく、精神的な浮き沈みが激しくなってきました。食事をしっかり摂っていない時もあるようです。最近では痩せて頬がこけ、シワが増えてきました。メディアやファン、スポンサーから相当なプレッシャーをかけられているからでしょう」
夏以降、岡田監督が激怒するシーンがたびたび見られる。直近では8月19日のDeNA戦だ。9回の攻撃、一死一塁で代走・熊谷敬宥が盗塁。ショートの京田陽太が2塁ベースをふさぐような形になり、セーフと判定されたが、三浦大輔監督のリクエストで判定が覆った。これに岡田監督が退場スレスレの猛抗議を展開する。試合後はメディアの取材に対し、鬼の形相で「しゃべることないわ」と怒りを大爆発させてバスに乗り込んだ。前出の球団関係者は、
「シーズン途中から疲れやイライラが募って、メディアに当たり散らすことが多くなってきました。機嫌がいい時は冗舌ですが、いったん機嫌を損なうと、誰も止めることができません。暴君になってしまいます。冷静に対処することができず、全て態度に出してしまうため、それが精神的な浮き沈みにつながってしまっているのでしょう」
2位・広島とは7ゲーム差、3位・DeNAとは11ゲーム差。それでも油断できないということを、指揮官の精神状態が物語っている。