予想外の「参戦」だ。米メジャーリーグのパドレス傘下3Aエスパソから自由契約となった秋山翔吾を、広島が獲得に乗り出す。
6月21日に報道されたもので、単純に戦力として以外にも「経験、技術を若手に還元してもらえると思う。来てくれたらありがたい」とラブコールを送った。
NPB(日本野球機構)関係者は、
「秋山が日本へ帰国することを決めた時点で獲得に乗り出したのは古巣の西武と、豊富な資金力があるソフトバンク。西武は渡辺久信GMが即日『そのうち会う』と話しており、交渉は秒読み。ソフトバンクは興味を示しているが、まだ表面的には動きは見られません」
ではなぜ広島が、今まであまり縁がないと思われる秋山の獲得を目指すのか。
「まず、主力の西川龍馬がケガのため長期離脱を余儀なくされたことが大きい。2つ目は、侍ジャパンで仲良しだった菊池涼介の存在。彼がチーム内の受け入れ体制を整えられれば、実現する可能性は高くなる」(広島球団関係者)
さらに昨今の社会情勢も思わぬ追い風になっているといい、
「急激な円安を受けて、親会社のマツダは車の輸出が今、絶好調と言われています。そうなれば、松田元球団オーナーも強気に攻めることができるでしょう」(前出・広島球団関係者)
三者三様の思惑が入り乱れる中、獲得合戦を制するのはどの球団か。