球団史上最速の「自力V消滅」の屈辱を味わった巨人が、戦力の新加入やトレード期限の7月末を前に、新外国人投手1人を補強することが分かった。近日中に正式発表される。
巨人は6月26日のヤクルト戦に敗れた。首位とは10ゲーム以上の差をつけられており、優勝は風前の灯火。それでも、負ければ今季初の借金生活で3位転落だった7月3日の広島戦はなんとか粘り勝ちして、踏みとどまった。
しかし常勝軍団の巨人、そしてリーグ優勝や日本一を何度も経験している原辰徳監督にとって、現在の状況ですぐさま2位、3位でのクライマックスシリーズ進出狙いに切り替えるはずもなく、あくまで「大逆転」ありきの公算で動く。その切り札が、助っ人投手の投入だ。
複数の球界関係者によると、補強は7月末の期限を待たず合意、発表される。原監督は同じ力量なら「若手ファースト」の方針をわざわざ打ち出していたのだが…。球団関係者は、
「結局のところ、高津ヤクルトのように若い選手の台頭がないことに、最もイラついています。その八つ当たりが今回の助っ人補強につながると…」
最後の悪あがきは吉と出るか、凶と出るか。