最大派閥の対抗勢力もまた、急拡大を遂げていた。
女優の田中みな実(35)とタレントの指原莉乃(29)の2大巨頭による「みな実連合会」である。
もともとの派閥の立ち上げは、2~3年前のこと。指原を中心にメンバーが集結し「指原一家」を立ち上げた。
「番組の共演をきっかけに、フワちゃん(28)やお笑いコンビのシソンヌ・長谷川忍(43)らが親交を深めていき、コロナ禍でも、オンライン飲みをしているうちにメンバーが増えていきました。ゴールデンでMCを務める指原に、バラエティー番組のアンケートの書き方や臨機応変な対応の仕方などの助言を聞く、真面目な作戦会議も行われています」(テレビマン)
そこに新風を吹き込んだのが田中だ。「美のカリスマ」として女性ファッション誌で頭角を現すと、トークバラエティー番組「グータンヌーボ2」(フジテレビ系)で一緒にMCを務めた長谷川京子(44)や西野七瀬(28)と美容トークに花を咲かせ、お互いの自宅を行き来する間柄に発展する。
「20年8月に事務所を移籍して、本格的に女優業に進出すると、ドラマや映画のキャリアを重ねるたびに共演者から美容のアドバイスを求められ、アッという間に“みな実信奉者”の輪が広がった」(テレビマン)
指原もまた、例外ではなかった。メイクだけではなく、ボディケア談議でも盛り上がり、田中の自宅で手料理をご馳走になるほどの急接近。意気投合した2人は、五分の兄弟盃を交わすや、長澤会を脅かすほどの大所帯になり、第2勢力を形成するまでに。
一方、かつては小泉会に迫る勢いで注目を集めた、お笑いコンビのハリセンボン・近藤春菜(39)を筆頭にした「春菜会」は、影を潜めた。芸能デスクがその理由をこう語る。
「春菜と吉高由里子(34)の親交からスタートしましたが、テレビ番組でイジられるようになり、春菜自身が『春菜会』と呼ばれることに嫌気が差したよう。メンバーのつながりは健在だし、昨年3月に日本テレビ系の情報番組『スッキリ』を卒業して時間は空いたけど、積極的にメンバーを増やすことはないと思います」
老舗組織の栄枯盛衰をよそに、台頭してきたのが若手女優の永野芽郁(22)を領袖に広がりを見せる「永野会」の存在だ。
「メンバーも豪華で、親友の今田美桜(25)と奈緒(27)を筆頭に実力派の中堅や若手が集まってきました。繁華街で派手に飲み歩くわけではなく、自宅やおしゃれなカフェで女子トークをすることが多いとか」(スポーツ紙記者)
このままいけば、若手女優の新加入を巡って、長澤会と争奪戦になることは必至。数の論理では圧倒的に不利な状況も、頼もしい存在が後見人になって後押ししていた。
「19年にはドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第6期に今田が出演し、ラストで実家の青森に帰った設定でした。しかし、主演の米倉涼子(47)やスタッフのウケがよく、2年後の第7期も続投。それくらい米倉は今田に目をかけていて、“後ろ盾”とも言える存在です」(芸能プロ関係者)
さらに、幅広い人脈を持つ女優の水川あさみ(39)が永野と距離が近く、相談役としてドンと構えている。他の派閥が侮れないほどの新興勢力として浮上しているのだ。
この先も長澤を中心に、派閥のパワーバランスは目まぐるしく変化していくことになりそうだ。