4月9日、涙の会見で、オヤジの心をわしづかみにした小保方晴子さん(30)。ツイッター上では擁護派が否定派を2倍も上回る結果が出たが、否定的な意見をする評論家に犯行予告が届くなど、騒動はとどまる気配を見せない。ある科学者が語る。
「サイエンスの問題と、心情の問題を履き違えた人間があまりにも多いことにびっくりしました。この問題で『悪意の有無』は関係がない。彼女のコメントを見ていると、自分が博士論文でコピペをしたことなどなかったことのようになっています」
最大の焦点はもちろんSTAP細胞の有無にあるわけだが、
「小保方さんが卒業した早稲田大学では博士論文のコピペについて深刻に議論が行われています。もし論文が取り消しになれば、当然『博士』の学位は取り消しになる。そうなると、STAPがあってもなくても、土台となる資格そのものがなくなる」(前出・科学者)
また、現在の科学界では新たな発見をした際に、特許を出願することが常識となっている。世紀の大発見と言われたSTAP細胞も特許が出願されているのだが、ここで新たな疑惑が出てしまったのだ。ある特許事務所関係者が語る。
「通常、特許はその範囲を最大限に広げて出します。小保方さんの研究の場合、国際特許として出願されるのですが、その範囲の中にすでに発見されたものがあれば指摘がなされ、徐々に範囲を狭めて特許として通るようになるのです」
STAPとは細胞にストレスをかけることで、簡単に万能細胞が作れるところが売りだった。ところが、今から4年前に、同じような方法で、近い機能を持つ細胞を作り出す技術を日本人の女性科学者が発表していたのだ。前出・科学者が語る。
「それは『Muse細胞』と呼ばれるものです。万能細胞として有名なES細胞に似た細胞で、神経・筋肉・肝臓に分化する多機能性も持っていたのです」
小保方さんにしてみれば、かっぽう着を着た美人なお姉さんというキャラクターで話題をさらったことが、裏目に出てしまったということか。