「すいかの名産地」という歌があるが、スイカの出荷量が多い都道府県の1位は熊本県。
では、スイカの消費量が人知れず多いところはどこなのか。実は東京・新大久保の八百屋やスーパーでは、いたるところでスイカが激安価格で売られており、それには消費量が関わっているというのだ。
新大久保は日本のコリアンタウンとして有名な街。韓国料理店や韓国アイドルグッズショップ、韓国食材や韓国コスメが買えるお店がひしめき合っている。現在はK-POPグループBTSなどの影響もあって、再び大ブームを起こしている。
韓国だけでなく、最近ではタイ料理店が増えているほか、インドやベトナムなどのお店も点在し、外国人住居比率がとても高い。地元青果店関係者が言う。
「在日アジア人同士の交流ルートを通じて、直接農家から仕入れたスイカが、アジア人経営のお店に安く出回っています。日本人にとって、スイカは夏の食材ですが、海外では通年食されるフルーツ。もともと水があまりキレイではない国にとっては、大切な水分補給の役割を果たしています」
日本ではこの先、水不足が発生することがあるかもしれない。K-POPグループのグッズを求める人よりも、スイカを安く買おうとする人たちで、新大久保が溢れかえるかもしれないのだ。
というわけで、局地的に消費量の多い場所が新大久保、というわけなのである。