千葉の三角哲男は、GWに開催される「多摩川さつき杯」ですばらしい航跡を残してきた。最近3年間にも合計27走して獲った1着が14本、2着6本。1着率51.9%。2連対率74.1%。勝率なんと8.22の好成績である。
3年間に3度出場して優勝したのが2度、準優勝が1度。3年前こそ濱野谷憲吾の2着に屈したが、一昨年は4コースから08の全速スタート一発、鮮やかに齊藤仁、濱野谷、熊谷直樹らをまくり差して優勝。昨年は2コースから飯山泰を差し切って連続優勝のゴールを駆け抜けた。
そして意外なことに、三角がマークした1着14本の中には高配当も多く、例えば一昨年5月2日、3コースから人気の山田竜一らをまくり差したレースは3連単1万200円。さらに3年前の4月30日、5コースから中野次郎、西田靖、長岡茂一らをみごとに差したレースは3連単3万2270円の大波乱だった。
三角は86年にデビューしたのが多摩川なら、93年にGI初優勝を飾ったのも多摩川。エンジンやプロペラの調整技術、スタート力、旋回手腕、どれをとっても信頼度は高い。4月29日【火】~5月4日【日】の「さつき杯」も狙い撃ち一本。むろん、ここを勝てば3年連続、GW開催優勝の快挙である。
なお、三角の次走は5月13日~18日の「平和島周年記念」となっている。
ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能4/28発売(5/8・15合併号)より