10月10日、大みそか放送のNHK紅白歌合戦の司会者が発表され、大泉洋、橋本環奈、桑子真帆アナウンサー、スペシャルナビゲーターとして櫻井翔が務めることになった。
「大泉は3年連続3回目。NHKでは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で主要キャストの源頼朝も演じていたことから順当と言えます。櫻井も嵐として5回、個人でも2回の司会経験があることから無難な人選でしたが、大河ドラマや朝ドラにも出演していない橋本の起用には、驚きの声が上がりました。NHKの公式ページには彼女について〈話題の映画に次々と出演し、ことしは舞台『千と千尋の神隠し』が大きな話題となるなど俳優として人気を集めるほか、バラエティー番組などでも活躍〉としていますが、やはり若者の視聴者を取り込む狙いが指摘されています」(テレビ誌ライター)
近年の紅白はジワジワと視聴率低下が進み、21年大みそかの放送では第2部の平均世帯視聴率が34.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、2部制になった1989年以降、最低の数字となった。
「その21年も、通算連続出場で単独1位の記録がかかっていた五木ひろしをはじめ、演歌歌手が減少。KAT-TUNやSnow Manなどのジャニーズや、ネット配信でブレイクした『まふまふ』を初出場させるなど出場者の若返りを図りましたが、結局、2部では50代以上の視聴者が離れると同時に若者まで離れるという最悪の結果を招きました。それでも橋本を司会に抜擢するということは、もはや若者を取り込むしかない無策のドロ沼にハマり込んでいると言えるでしょうね」(前出テレビ誌ライター)
「高齢者切り捨て」の公共放送。さて、どんな反響が生まれることか──。