2年連続の同一カードとなった日本シリーズ。その盛り上がりをヨソに、球界のあちこちで飛び交う「裏プロ野球ニュース」を、発売中の「週刊アサヒ芸能」(11月3日号)が報じている。
一番手は、先のドラフト会議で意中の高校生スラッガーを引き当てた、巨人の原辰徳監督だ。14年ぶりの幸運に顔を紅潮させて興奮した様子だったが、実は腹心コーチの造反行為に頭を悩ませているという。記事では球団関係者が、空中分解したチーム状況を次のように打ち明けている。
「元木大介作戦兼内野守備コーチが野手陣を囲い込みつつ、原采配にネガティブな空気を醸し出している。どうやら、投壊を原因に優勝を逃した昨季オフに『私の責任です』と詰め腹を切らされた、宮本知和前投手コーチの姿と自身をダブらせたようで…。全権を握る原監督が打順から投手起用まで決めていただけに『全部、監督のせいだろ』と、シーズン中から周囲にグチっていたとも」
さらに、埋めがたい距離感が生じたコーチが、もうひとり。投手チーフコーチから異動になった、桑田真澄ファーム総監督だ。球団関係者が続ける。
「投手起用を巡って、衝突が絶えませんでした。原監督に三顧の礼で迎えられたはずなのに、リリーフ陣の連投制限や調子のいい若手を進言する程度の役割しか与えられませんでした。親しい関係者には『もう、やってられない』と弱音を吐く場面もあったのだと」
そして配置転換。用意されたのが、背番号のないファームの名誉職だったのだ。
窮状を打破し、V奪還とばかりに、大久保博元打撃チーフコーチを招聘したが、
「まさに原監督とデーブは『心の友』の間柄ですから。両者の関係を強固にしたのは、藤田元司元監督の存在でしょう。巨人に引っ張ってもらい『オヤジ』と慕うデーブはもとより、原監督にしても家族ぐるみの付き合いがあった。同じ師を持つ2人は、選手時代からウマが合う。遠征先で行動を共にするばかりか、引退してからも球場やキャンプ地で顔を合わせるたびに、ゴルフ談義に花を咲かせるほど」(前出・球団関係者)
阪神に目を向ければ、岡田彰布新監督に戦々恐々とする若虎、来季から4軍制を敷くソフトバンクの秘密契約条項、さらには2年連続リーグ優勝を決めたオリックスとヤクルトの暗部…。「週刊アサヒ芸能」では、セ・パの様々なゴタゴタを詳報している。