マッチングアプリや交際クラブなどで出会った男性とデートする代わりに、高額な手当をもらう「パパ活」。すっかりお馴染みになった言葉だが、ここ最近、パパを装って女性を騙そうとする「パパ活詐欺」が横行している。どんな手口なのか。20代の元パパ活女子が証言する。
「『初回お試し』という手口で『最初にお試しで抱かせてくれたら、月数十万円で契約する』といって肉体関係を結び、そのまま男が逃げるケースが多いですね。『月末に金を振り込む』と言って、複数回にわたって肉体関係を結んで逃げる男もいました。どちらもSNSやパパ活アプリで急増しています」
普通に考えれば、詐欺と分かりそうな手口だが、パパ活アプリに登録したばかりの女性や、SNSでパパを募集する初心者の女性が騙されてしまうという。さらに単純な手口で騙されてしまった女性も。
「友達がマッチングアプリで知り合ったパパとホテルに行った時、帰りにお金を払ってもらえず、逃げられたそうです。しかも、会う前に『ハイヒールで来て下さい』と言われていたとか。ヒールなら走れない、と思っていたんでしょうね」(前出・元パパ活女子)
いや、それどころか、パパ活女子を騙すのはパパだけにあらず。SNSに潜むワナについて明かすのは、ネットライターだ。
「SNSでよく見るパパ活アカウントで、ブランド物や札束の写真とともに『食事だけで10万円もらえた』『ハイクラスなパパを紹介します』など、パパ活女子を騙って誘う手口ですね。その正体は『援デリ』といわれる裏性サービス店のスカウトマン。オイシイ言葉に釣られ、気が付いたら働かされていた…ということもあるようです」
「援デリ」とは、マッチングアプリなどでパパ活を装い、客を捕まえる無店舗型サービスを指す。昨年9月、渋谷区の派遣型サービスを展開するグループリーダーの男らが逮捕されるというニュースがあった。軽い小遣い稼ぎのつもりが、一歩間違えれば、犯罪に加担するハメに陥ってしまうこともあるのだ。