オリックスからポスティングシステムでメジャーリーグのレッドソックス入りが決まった吉田正尚が12月16日(日本時間)、現地で移籍会見を開いた。
5年総額9000万ドル、日本円にしておよそ123億9000万円もの契約を結んだ吉田は、早期に交渉がまとまったことに「ビックリしました」と驚きの表情。「いちばんいい評価をしていただいた」と白い歯を見せながら、笑みをこぼした。
過去に日本球界からメジャー入りした選手は様々な形で入団会見を行ったが、漫才でたとえるなら「つかみ」は非常に大事。吉田が繰り出したのは、レッドソックスの大先輩、松坂大輔のネタだった。
現在もボストンにに居を構える松坂からも連絡があったといい、「寒いので、ダウンジャケットを持っていって」と指南されたと明かして、会場に詰めかけた報道陣を爆笑させた。メジャー関係者は、
「歴史ある球団で、間違いなく一時代を築いた松坂先輩をネタにして、ひと笑いを誘うのはさすが。現地メディアからも『ユーモアがあるやつだ』との評価になりますからね」
オリックス時代は記者との雑談で爆笑ネタを披露することはあまりなかったが、これも郷に入っては郷に従え、という姿だろう。