12月18日に大円団を迎えたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。主人公の北条義時、北条政子の妹役を好演したのは宮沢エマである。
10年前に「宮沢喜一元総理の孫タレント」としてデビューしたが、台本や演出によるものとはいえ、祖父譲りのインテリを鼻にかけたキャラはお世辞にも視聴者に支持されたとはいえず、宮本亜門に才能を見出されてミュージカル女優に転身。NHK朝ドラ「おちょやん」では、60歳の主人公の継母役になりきる演技力を見せつけた。年明けからはフジテレビの月10ドラマ「罠の戦争」出演も決まっているが、ここにきて、女優としてのキャリアに暗雲が垂れ込めている。テレビ関係者が言う。
「この『罠の戦争』は、元SMAPの草なぎ剛がジャニーズ退所後の初主演となる話題作です。永田町を舞台に政治家たちの不正を暴く社会派ドラマですが、そこに宮沢元総理の孫で岸田文雄総理の遠戚にあたるエマを、政治家の不正をただす正義感溢れる女性記者役に起用した。それだけでもセンスを疑うミスキャストです」
しかも今月に入り、岸田総理は「防衛費増額は増税ありき」と大暴走し、国民になんら説明もなく増税を決めた。自民党税制調査会の宮沢洋一会長は、エマの母の従兄弟にあたるが、
「この年の瀬、国民は電気代とガス代の高騰と円安による物価高で、暖房もロクにつけず、寒さに震えながら細々とテレビを視聴しているのに、宮沢・岸田の増税一族に連なるエマの顔など見たくもないでしょう」(前出・テレビ関係者)
しかも岸田総理が言い放ち、あとから慌てて訂正した「(増税は)今を生きる国民の責任」という大暴言はまさにブーメランだと、政治部記者が怒りをあらわにする。
「まったく『増税は国民の責任』などと、よくその口で言えたものです。バブル崩壊後の不良債権を抱えた金融機関に公的資金を融資、さらに小渕内閣、森内閣で財務大臣を歴任し、赤字国債を発行し続けた元大蔵官僚の宮沢元総理は、岸田総理の義理の叔父にあたる。われわれ納税者が孫の代まで赤字国債を背負わされ、銀行に預けていてもゼロ金利が続くのは、宮沢・岸田一族と財務官僚の失政に端を発します。自分達は身銭を切ることもなく、さらに総理秘書官に縁故抜擢した岸田総理の長男の、1000万円超といわれる報酬も税金から捻出。12月13日の自民党役員会における岸田総理の発言録を、今からでも『増税は我々、宮沢・岸田一族が元凶』と書き換えてほしいくらいです」
自国民の生活をとことん苦境に追い込む、低支持率政権。思わぬ形でとんだトバッチリを食らう草なぎが気の毒である。