1月16日、ウェブサイト「Smart FLASH」が、ダウンタウンの浜田雅功とその妻・小川菜摘の「熟年別居」を報じた。記事によれば、小川は世田谷区内の豪邸を出て都心の超高級賃貸マンションで暮らしているとされる。小川の事務所も、別居の事実を認めているという。
報道直後、小川は自身のツイッターに「え?笑 んなアホな~」とツイート。ただ、小川は2月の舞台出演を控え、セリフやダンスを覚える仕事部屋としてのマンション生活では、との説もあることから、今後の行方が注目される。
2人が結婚して34年。改めて時の流れを感じるばかりだが、今回の報道に触れ、2人が極秘入籍をスッパ抜かれて、浜田が大阪の吉本本社で「バレたらヤバいと思って神経性脱毛症になってしもうた~」と苦笑いする記者会見を思い出した。89年12月20日のことである。
浜田と小川が知り合ったのは、ダウンタウンがまだ東京へ進出する前の88年。毎日放送の「ダウンタウン物語」に、当時「オナッターズ」の一員だった小川がゲスト出演した。すぐに遠距離恋愛がスタートし、浜田が仕事で上京するたびに都内でデートを重ね、愛を深めていったとされる。
そして、過労でダウンした浜田を小川が付きっきりで看病する、というありがちなパターンを経て「(結婚)できたらええよなぁ」「うん!」と。
しかし、そこは人気者同士。結果、2人は89年10月8日に、親族および親友のみで極秘裡に挙式した。東京・渋谷区内で新婚生活を送っていたのだが、バレないわけもなく、2カ月ほどで発覚。12月の会見となったのである。
10日前の番組収録で前歯を折ったという浜田は、マスク姿で登場すると開口一番、
「なんでわかったんや。でも、別に隠していたわけないんやで」
と照れることしきり。続けて、
「せっかく年明けにでも『隠しててごめんねパーティー』でも開こうと思っていたのに…。もうこれでモテへんね」
一応のオチをつけて、報道陣の笑いを誘ったのである。
2人は翌90年1月31日、大阪・梅田の「玉姫殿」で招待客300人、マスコミ100人を前に、結婚披露パーティーを開いた。
ところが、地上5メートルのゴンドラに乗ってド派手に登場した2人に対し、芸人仲間からは「初めて会った日に『ヤッた』そうです」「○○のホテルでヤッていたと聞きました」と暴露話が連発される。さんざんイジられた後、最後は「2人、力を合わせてやっていきます」という浜田の言葉に小川が号泣し、会場が感動に包まれるシーンが。そして披露宴はお開きになった。
三十数年も経てば、人生いろいろ。夫婦もいろいろだろう。ただ、キャンドルサービスの後にウルウルした瞳で熱いキスをかわす、初々しい2人の姿を目撃した者としては、関係修復を願わずにはいられない。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。