「ブラジルは怖いって言うて、女子アナはみんな行かないって」
「怖いねんて。今ブラジルはレイプされんねんて」
松本人志(50)がこんな発言をしたのは、6月22日放送の「ワイドナショー」(フジ系)。実際、10年の南アフリカ大会以上の治安の悪さという事情に配慮し、今回、テレビ各局は看板の美女アナの現地派遣を見送った。そんな中、果敢にブラジル入りしたのが、AKB48を卒業したばかりの大島優子(25)である。
同番組で「レイプ発言」をした松本は、共演していたHKT48の指原莉乃(21)に「優子ちゃん行きましたよ」と聞かされると、
「あ、じゃあレイプされてる。言うてないだけやろ」
と毒舌も吐いていたが、フジ関係者が言う。
「大島は、サンパウロの飲食店にいるブラジル人や各国サポーターを取材したんですが、その打ち合わせの際には、『本当に(治安は)大丈夫ですか?』と心配していました。今回の現地取材は2泊5日と弾丸ツアーで、卒業コンサート直後という過酷なスケジュールでしたが、カメラが回っている時は『まったく疲れていません! 本当に楽しくって興奮しています!』とハイテンションで元気さをアピールしていました。でも、メディアセンターですれ違った時は足取りも重くトボトボ歩いていて、国民的アイドルのオーラは全然ありませんでしたね」
そんな大島は、帰国後の6月20日の特番「2014FIFA ワールドカップDAILY」(フジ系)に出演したが、ザックJAPANに向けて贈った言葉が、
「自分自身に熱狂してください。そうしたら扉が開いて気持ちも一つになる」
という無邪気なエール。これに対し、コラムニストの小田嶋隆氏は、〈あんたがあんたに熱狂することを止めようとは思わないけど、他人に勧めるのはやめてもらいたい〉と、ツイッターで異論を唱えると、AKB48のファンたちの抗議によりツイッターは炎上してしまった。異論の真意について、小田嶋氏はこう説明する。
「決して大島さんを非難したわけではありません。サッカー解説者も出演しているのに、大島さんをメインに据えたテレビ局のスタッフたちの無能さ、芸能事務所からの“ゴリ押し”を受け入れる視聴者を無視した番組作りを指摘したかったんです。最近のW杯関連の番組は、アイドルや芸人を集めてカラ騒ぎをさせ、視聴者の期待感だけをあおるものばかり。スポーツの本質を伝えようとしない、バラエティ番組のような作り方にはうんざりです」
6月27日夕方にブラジルから帰国したザックJAPANの面々。成田空港には1000人を超えるサポーターが出迎えたが、その様子を速報した「スーパーニュース」(フジ系)では、メインキャスターの安藤優子(55)が、
「あ、出てきた内田選手。ちょっと疲れ気味かな。でも、崩れた感じが格好いい!」
と、ミーハー発言をしていた。W杯で日本が惨敗したあとも、便乗タレントたちの「アホバカ決定力」だけは、盤石なようだ。