広島カープの松田元オーナーが、プロ野球メディアのインタビューに登場。「カープは地域に育ててもらった球団」と地元への熱い思いを改めて語ったが、ファンの反応は冷ややかだ。
松田氏は祖父から続くカープの3代目オーナーで、02年から現職に就いている。過去には「FA選手に手を出さない」「FA権を行使した選手との再契約拒否」を球団方針としたことで、物議を醸したこともあった。
そんな松田氏はインタビューの中で「女子野球振興」や「球場内コミュニティーの活性化」などを掲げてはいるものの、「そろそろ引退してほしい」との声が上がっているのだ。地元関係者が言う。
「カープは戦後の復興時代から、地元に支えられてきた球団。それだけにファンの思い入れは強く、球団の運営方針にも積極的に異議を唱えます。そんな中、松田氏が衣笠祥雄や高橋慶彦と折り合いが悪かったとされるのは有名な話で、彼らの監督就任を熱望していた古参ファンが不満に思っていたのは事実。また、FAで川口和久や江藤智、金本知憲ら有力選手が次々と出ていくのを防げなかったことも、トラウマになっています。16年から18年にかけてリーグ3連覇したことで一時は溜飲が下がったものの、以後4年間は全てBクラスの体たらくとあって、不満の矛先がオーナーに向いてる。オーナー交代を望む声が出るのも無理はありません」
野球人口を増やすための努力もいいが、まずは地元ファンにソッポを向かれない球団作りを。
(ケン高田)