下馬評を覆す結果が続出し、大いに盛り上がった「BREAKING DOWN7」。
「過去最大規模の幕張メッセでの開催で、2000人の観客が熱狂した。PPVの売り上げも過去最高を記録しました。主催の朝倉未来のYouTubeチャンネルで無料公開されている第7試合までの動画も、2月19日の開催当日から21日までに、500万回再生に迫る勢いで伸びています」(格闘技ライター)
だが、様々な課題が浮き彫りになった大会でもあった。最も大きいのは、あまりにも不安定で不確実なレフェリングである。
「第15試合目の樋口武大VS近藤優太の一戦は、寝技師の樋口がバックチョークで失神一本勝ちしましたが、これが問題だった。序盤で上になった樋口がマウントパンチを連打し続け、近藤が背中を見せたところでバックチョークを決めました。ところが『寝技10秒』というBDのルールをレフェリーが忘れて40秒近く続くことに。明らかにアンフェアな決着でした」(前出・格闘技ライター)
また、第31試合の川島悠汰VS佐々木大は互いに総合格闘技経験があることからMMAルールで行われたが、
「川島のフックが当たって佐々木がダウンしたところで、レフェリーが試合を一時ストップ。本来であればここで試合を終わらせるなどして、ストップ自体をかける必要はないシーンなのですが、その後、続行となり、佐々木がパウンドを連打されて試合が終了しました。BDではダウンの時点でカウントをとるキックルールの試合とMMAルールの試合双方が存在するため混乱するのでしょうが、時にはレフェリーのミスによって選手が深刻なダメージを負うことになる。重篤な後遺症でも残った場合、誰が責任を取るのか。運営側は、まずは今回のことをしっかりと検証し、説明する必要があるでしょう」(前出・格闘技ライター)
今後、より大きな大会運営をしていく上で、これをうやむやに終わらせることだけは絶対にしてほしくない。