ここへ来てにわかに論争に火が付いた「昆虫食」。
将来の環境悪化や人口増による食糧危機の解決策として、とりわけ食用コオロギは栄養価の高さや繁殖力の強さから多くの事業者が参入している。そこにビートきよしが2月25日に「虫食いたい人は食えばいいけど、俺は要らないし」などとしたツイートが大反響を呼んだ。
続けて2月28日、一部ネットメディアで徳島県の県立高校がコオロギパウダーを使った給食が試食で出され、クレームが相次いだことが報じられるや「昆虫食反対」の声が相次ぐことに。タレントの中川翔子も3月1日、「コオロギとか絶対食べません」としたツイートが多くのフォロワーの同調を得た。
「コオロギパウダー入りの商品を販売する敷島製パン(Pasco)についても過激なバッシングがSNS上で飛び交い、これを非難する声も加わって応酬合戦に発展。昨年2月に徳島のベンチャー企業のイベントに出席し『乾燥コオロギとミックスナッツあえ』を試食していた河野太郎デジタル相も当時の推しぶりを掘り起こされ、ブーイングが起こりました」(ネットウォッチャー)
そんな中、思わぬバッシングに見舞われたのが、長澤まさみである。エンタメ誌ライターによれば、
「19年に『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演した際には、周囲がドン引きする中、約100匹のコオロギが使われているという『コオロギラーメン』を食べて絶賛。翌年の『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)では、そのコオロギラーメンをなんと、お取り寄せしていることまで告白した。こちらも今回の騒動に乗って、ヤリ玉に上げられているんです」
それぞれ当時はそこまで批判的な声は出なかった昆虫食。それだけ認知度が高まってきたということか。