「いちばん好かんのは『女帝』って書かれるの。なんで女帝なんですかね」
「腰低いし、感じいいのにね」
これは3月1日の〈上沼恵美子ちゃんねる〉で展開された、上沼恵美子と芸能ジャーナリスト・中西正男氏の会話だ。上沼がさらに言う。
「悪口ですやん、女帝言うてんのはね。国王って言うてるようなもんですやん。ちょっと、ナメてんなぁ。ちょっとアホが入ってるって感じがしません?」
確かに「女帝」と言われて不思議に納得してしまう感はあるのだが…。
そもそも上沼が女帝と呼ばれるようになったきっかけが、どこにあるのかといえば、
「ズバリ、視聴率です。最盛期には関西の主な地上波すべてに冠番組がありました。関西で数字が獲れるのは、男性ではやしきたかじん。女性では上沼と言われていて、『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)などは、95年の番組開始時には視聴率20%超えもザラでした。ですから、収録中に上沼が気に入らないと感じたゲストはその後、上沼の番組には呼ばれなくなり、あるいは他の番組でのブッキングが白紙に戻ったこともあるとか。『視聴率の女神』と呼ばれた時期もあったようですが、歯に衣着せぬ物言いも手伝い、『女帝』が次第に呼び名になりました」
みずから女帝を演出していたようにも思えるのだが、見方を変えれば、関西テレビ界随一の実績そのものとも言えるのである。
(所ひで/ユーチューブライター)